古代ローマの都市からスパルタ王妃と白鳥に化けた神の官能的なフレスコ画が発掘される
2000年ほど前にイタリアのベスビオ火山の噴火によって火山灰に埋もれた、古代ローマの都市ポンペイ。
その遺跡から、白鳥に化けたローマ神話の主神ユーピテル(ジュピター)と王妃レダとの官能的なフレスコ画が発掘されました。
Ancient 'Sensual' Painting Uncovered by Workers in Pompeii - YouTube
ローマ神話の主神ユーピテル(ジュピター)が白鳥に化けて、スパルタ王テュンダレオースの妻であるレダを誘惑したというエピソードをもとにしたもので、性愛を描写した作品。
この題材は、ルネサンス期以降に非常にポピュラーでしたが、古代ローマ時代の大規模な作品にはあまり登場せず、貴重な資料となると思われます。
(※後のヨーロッパではローマ神話の主神ユーピテルはギリシャ神話の主神ゼウスと同一視される)ちなみに、なぜルネサンス期以降のヨーロッパで人気の題材になったかというと、男女の性愛を描くことはローマ教皇庁の逆鱗に触れ、作品の破棄や製作者が投獄されることもあったため。片方が動物であればその辺は緩かったようです。