亡くなったブッシュ元大統領、フィリピンの少年を匿名で10年間支援していた…最後に正体を知って仰天
11月30日に死去した第41代アメリカ大統領、ジョージ・H・W・ブッシュ氏。43代のジョージ・W・ブッシュ氏の父親でもあり、区別から父ブッシュ(パパブッシュ)などと呼ばれることでもおなじみの人物。
そんなブッシュ氏が生前に、慈善団体を通じてフィリピンの男の子を10年にわたって匿名で支援していたことがわかりました。
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国際児童支援団体の“Compassion International”によると、ブッシュ元大統領が支援したのは、当初7歳だったティモシー君。
「G・ウォーカー」と名乗った彼が2002年に綴った最初の手紙は以下の文面でした。
(※本名はジョージ・ハーバード・ウォーカー・ブッシュ)
「親愛なるティモシーへ
君の文通相手になりたい。私は77歳の老人だけど子どもが大好きなんだ。まだ会ったことはないけれど、君のことが好きだんだ。私はテキサス州に住んでいる。ときどき手紙を書くつもりだよ。幸運を祈る。
G・ウォーカーより」
こんな風にして始まった手紙は、支援プログラムが終了する10年後まで続きました。
本名を伏せた理由は、もし元大統領が支援者だとわかればティモシー君の身に危険が及ぶ可能性もあるため、安全面を配慮してのことだそうです。
とは言え手紙の中には、少し身分を匂わせるようなヒントもあったとのことです。
「クリスマスにホワイトハウスに行ってきたので小冊子をあげるよ」
「愛犬セイディの写真を見せるよ、たくさんの有名人に会ったことがあるんだ」
しかしティモシー君は気付かなかったようで、17歳になり支援プログラムから卒業した段階でG・ウォーカー氏が元大統領だったことが伝えられると、激しく驚いたとのことです。
茶目っ気のある優しいおじいちゃんと言った人柄が伝わってきますが、ネットの普及した現在だったら、すぐに気づかれたかもしれませんね。