「ジョージアってどんな国か知ってる?」 美食体験会に行ってきたら…めちゃくちゃおいしかった!
突然ですが、みなさんは「ジョージア」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
缶コーヒーや、アメリカのジョージア州を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、今回は、いま海外旅行好きの間で話題の国「ジョージア」についてご紹介します。
◆ジョージアってどこ? どんな国?
南コーカサスの小さな国、「ジョージア」。北はロシア、南はトルコ・アルメニア・アゼルバイジャンに挟まれており、かつてはソビエト連邦の支配下にあったことから、ロシア語読みで「グルジア」とも呼ばれていました(1991年に独立)。
日本ではさほど知名度が高いとは言えない国ですが、魅力はたっぷり。
グルメ、温泉、物価の安さ、親日家の多さなどから、いま旅人の間でじわじわと人気上昇中なのだとか。
ことしの6月には、ジョージアの魅力を熱く語る以下の投稿が、9万8千いいね・2万9千リツイートを集める大人気ツイートとなっていました。
意外とみんな知らないけど、今だから行くべきヨーロッパの国は「ジョージア」
— ジョージア大好きおばさん🇬🇪 (@georgia_tokyo) 2018年6月25日
・ようしゃないきょだいなパンが50円
・食事とワインつきの宿500円から
・地下鉄の運賃一律25円
・ノービザ365日滞在可能
・壮大な景色とぶっ飛んだ建築物の数々
・おしゃれカフェてんこもり
・めっちゃ親日
ああっ文字数 pic.twitter.com/zOy2WE8poO
◆国を知るなら、まずは食事から! 美食体験会に行ってきた
ジョージアの魅力をやんわりと知ったところで、気になるのが交通アクセス。残念ながら日本・ジョージア間の直行便はなく、往復だけでも2〜3日、観光を含めると最低でも1週間ほどの日程が必要なため、気軽に行ける場所とは言えません(逆に言えば、時間とお金をかけてでも行く価値がある国!ということかもしれません)。
そこで、筆者は実際に旅行する前に雰囲気だけでもつかむべく、夏に東京・恵比寿で開催された「ジョージア美食体験会」に参加してみることにしました。
このイベントは、Twitterで“ジョージア大好きおばさん”としてジョージアの魅力を発信しているカメラマン・立花奈央子さんと、料理研究家・ようこさんとともに定期的に開催しているグルメイベントで、国内ではなかなか食べられない本格的なジョージア料理が味わえると人気です。
会場に入ると、スタッフの方がジョージアの伝統衣装でバッチリキメてお出迎えしてくれました。
会場では、男女問わず幅広い年代の人々が、ジョージア料理を味わいながら和気あいあい。ジョージアへの旅行経験がある人はもちろん、これから行ってみたいという人も多数参加しており、情報交換や交流を楽しんでいました。
さっそく筆者もジョージア料理のフルコースを初体験! ということで、いただいたのはこんなメニューです。
〜前菜〜
(上から時計回りに)
・プハリ(ほうれんそうのディップ)
・ワカモレジョージア風
・にんじんの和え物ジョージア風
「プハリ」とはくるみペーストを使った和え物で、ジョージアでは定番の前菜。アボカドのワカモレとにんじんの和え物(キャロットラペ)は、現地で仕入れたスパイス・ハーブを使ってジョージア風に仕上げています。
にんじんの和え物には、ドライフルーツを固めたシートが入っていたのも特徴的でした。
〜パン〜
・ハチャプリ(アチャルリ)
ジョージア料理の中でもっともポピュラーといえるチーズ入りパン、「ハチャプリ(アチャルリ)」。平たいものもあれば、船のようになっているものもあり、地方によってそれぞれ形が異なるそうです。あつあつのパンを手でちぎっていただきます。
ジョージア料理は小麦粉を使ったものが多く、現地の上質な小麦粉は強い甘みを感じられるのが特徴なのだとか。
〜スープ〜
・ジョージア風トマトスープ
ジョージアでは、さまざまな料理でトマトとパクチーが活躍するそうです。「ジョージア風トマトスープ」は、パンとも相性がよさそう!
〜メイン〜
・ジョージアスパイスのグリルドチキン
ジョージアのスパイスとフレーバーオイルに一晩漬けてグリルしたチキンは、ボリュームたっぷりでジューシーな味わい。甘酸っぱいコケモモ(リンゴンベリー)のソースがかかっています。
こちらがコケモモのソース。しょっぱいものに甘いソースをかけるのは日本ではあまりポピュラーではありませんが、食べてみると意外とハマる味! お肉のうまみが引き立ちます。
ちなみにIKEAのレストランでミートボールに添えられているジャムもコケモモなので、食べたことのある方も多いのではないでしょうか。
・オジャクリ(ジョージア風ポテト)
“ジョージア風ジャーマンポテト”ともいわれる「オジャクリ」。たっぷりかかったパクチーのおかげで、ヘビーになりがちなポテトもさっぱりいただけます。お酒が進みそうな味。
〜デザート〜
・(写真上)ゴジナキ
・(写真下)チュルチュヘラ
「ゴジナキ」は、くるみをハチミツで固めた飴菓子のようなもの。ジョージアでは各家庭でお正月に食べられる伝統菓子なのだそうです。
「チュルチュヘラ」は、ナッツをぶどう果汁で固めた棒状の飴で、食べやすい大きさにカットしていただきます。こちらは飴といっても甘さはかなり控えめ。日本の食べ物にはない何ともいえない食感はクセになりそうです。
ちなみに切る前の状態はこんな感じ。店頭にぶら下げられて売られているのだそうです。
〜ワイン〜
会場には、ジョージア料理だけでなくジョージアの「ワイン」もズラリ。じつはジョージアはワイン発祥の地としても知られており、世界最古の製法でつくられる「クヴェヴリ(甕のお酒)」で有名です。
一般に世界にはワインにできるブドウが2000種類あるといわれており、そのうちジョージアに原種があるのは500種類。ジョージアワインはほぼ原種を使ったワインなので、抗酸化作用が強く、悪酔いしにくく、体にやさしいのが特徴なのだそうです。
実はつい最近まで、「ジョージア」という国自体を知らなかった筆者。ジョージア料理への予備知識はゼロの状態で臨みましたが、想像以上にどれもクセがなく日本人好みの味で驚きました。
古くからヨーロッパとアジアの十字路として栄えてきたという土地柄、ジョージア料理は世界の料理の“いいとこ取り”とも言われているそうで、実際に食べてみると「納得!」の一言。
スパイスやハーブがしっかり効いている料理もありますが、辛味ではなく奥深さがプラスされているので、辛いものが苦手な人も大丈夫です。
日本で買える食材だけで作れるメニューもあるので、ネットでレシピを探してお家で再現してみても楽しそうですね。
“ジョージア大好きおばさん”こと立花さん(左から2番目)と料理研究家・ようこさん(右から2番目)を中心に、ジョージアに魅せられた人々で結成された「ジョージア美食倶楽部」は、定期的に都内でグルメイベントを開催しています。
「ジョージアという国が気になる」「世界の料理を食べつくしたい」「海外旅行好きと情報交換したい」といった方にはぴったりなイベントなので、興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。
今後のイベントの開催日程
Webサイト(ジョージア美食倶楽部 | Summon)
Facebookグループ(ジョージアの美食を堪能する会)からチェックできます。