中世ドイツ修道女の歯に高価な顔料が付着…なぜ?
中世ドイツの墓地から発掘された女性の歯を調べたところ、当時の黄金にも匹敵する希少価な青い顔料が付着していることがわかりました。
墓地の場所は清貧な女子修道院跡のそば。
それほどの高級品が、なぜ修道女の歯に付着していたのでしょうか。
Rare blue pigment on medieval teeth gives peek at woman's hidden life https://t.co/0YpfkG65gI pic.twitter.com/MDCPqKJbbq
— CNET (@CNET) 2019年1月10日
修道院は14世紀の戦争によって大半の記録は焼け落ちて残っていませんが、女性は推定45〜60歳、死亡年代は997〜1162年とみられています。
中世の修道院は、装飾画を含む写本の作成を行っていたことから、女性は装飾写本の作成に携わっていた可能性が高いそうです。
こうした宗教本は、男性の修道士の手によって作成されていたとの考えが主流だったことから、修道女が携わっていたことを示唆するこの発見は史料価値としても貴重だとのこと。
希少な顔料を扱うことから、装飾には非常に高い技術が求められたことも関係しているのかもしれません。