絶滅寸前のカエルの「ロミオ」が出会い系でパートナー募集…ついに「ジュリエット」が見つかる
昨年、出会い系アプリでパートナーを募集したカエルのロミオ君。ジョークではなく本気の募集で、それには切実な理由がありました。
彼は確認されているセイウェンカズミズガエルの唯一の個体で、発見されてから10年が経過。寿命は15年ほどのため、繁殖相手のメスが見つからないと絶滅の恐れがあったのです。
手段を選ばず協力を募った結果、ついに待望の“ジュリエット”が見つかりました。
Romeo and Juliet: the last hopes to save Bolivian aquatic frog - YouTube
2008年に南米ボリビアの熱帯雨林で発見され、ロミオと命名された彼は、セイウェンカズミズガエルの唯一の個体として、コチャバンバの両生類研究保存センターで飼育されてきました。
ところがこの10年、パートナーのメスどころかオスも発見されず、ずっと独りぼっちだったのです。
出会い系アプリで募金を募ったところ2万5000ドル(約272万円)が集まり、ボリビアの熱帯雨林でジュリエット捜索チームを結成。その結果、チームはセイウェンカズミズガエルのメスを発見することに成功しました。
病気などの検査をしてから対面となる予定です。
ちなみに、今回のプロジェクトで発見されたのは全部でオス3匹メス2匹の計5匹だったので、捕獲しなくてもすぐに絶滅に直結するとは限らなかったようです。
少なくともロミオ君にとっては、生涯独りぼっちを避けることができました。