「アメリカ国境は今こんなことになっている」国境に群がっているのは…アメリカ人
アメリカでは、メキシコからの不法入国者を阻止するための国境の壁建設をめぐり、35日間も政府閉鎖が続きました。
ところが「国境では今こんな光景になっている」という写真が海外掲示板で話題になっていました。
安い医療を求めてアメリカ人が国境に群がっているというのです。
Millions of Americans Flood Into Mexico for Health Care ? the Human Caravan You Haven’t Heard About
(Truthout:Millions of Americans Flood Into Mexico for Health Care)
なんという皮肉。
あまりに高騰した医療費から逃れるため、メキシコに医療を受けに行くアメリカ人が急増しているのです。
ロサンゼルスだけで2018年で2〜6万人が毎月歯の治療のためにメキシコへ渡ったと言われています。
しかもロサンゼルスは1人当たりの歯科医の数が世界一多い都市であるため、医療費が高すぎるため治療が受けられない人が大勢いることを証明しています。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●多くのケースでメキシコのほうがアメリカの控除額よりも安いんだ。
↑1度メキシコで手術を受けたよ。手術代、飛行機代、とても良いホテルでの4日の回復期間の滞在費用が、アメリカの保険を使って支払う金額の4分の1だった。
↑最大のメリットは払ってしまえば、それで終わりなこと。あとから隠れた費用などを請求されることはない。
↑しかも彼らはホテルの手配まで病院からしてくれたよ。
↑医療旅行はものすごく現実的だよ。
父親が生涯を通しての喫煙習慣によって、口内の健康問題を引き起こしていた。保険の条件は良いほうだったのに、それでも歯科治療費は数万ドル(数百万円)だった。そのため真剣に海外で仕事をすることを調べ始めたんだ。最初は気軽な気持ちだったけど熱心になり、どんなに簡単で満足度が高いかわかった。
●父親はアリゾナ州に住んでいる。
そこでは高齢者の医療や歯科治療のためにメキシコへ行き来するシステムがデザインされている。いや、クレイジーだよ。文字通り街全体がその健康とデンタルケアに最適化されている。
↑そうだよ。高齢者はツアーバスでメキシコのロス・アルゴドネス(アリゾナ州ユマのすぐ外)へ処方箋や歯の治療をしに行くんだ。全ての標識や広告は英語で、基本的に医療や歯科ビジネスは英語を話してくれ、質の高い仕事をしてくれる。彼らにとって大きな産業のひとつになっている。
●1か月に保険料を400ドル(約4万4000円)を払っても何もしてくれず、20万ドル(約2200万円)の借金が1万ドル(約110万円)の借金に替わるだけ。アメリカの医療保険は詐欺そのものだよ。
↑自分はドイツでもっと少ない税金で医療を受けている。納税額は割と高いほう。どの病院でも救急でも保険カードひとつで行けるよ。そして治療費はも払わずにドアを出る。薬を買うときは1瓶につき5ユーロ(約620円)くらいは払う必要があるけどね。MRIとヒジの手術を受けたが何も払ってない。
●アメリカの問題は医療システムの崩壊であり、搾取システムがある。少数の裕福な投資家のみが得をしているだけだ。そして医療システムの供給者も利用者も被害者である。
↑まさに。儲かる医療ビジネスがあるだけ。優先は医療ではなく金である。
↑同じことが教育にも起こっている。大学はビジネス優先で、学ぶところという意味では2番目である。多くの競争や代わりがあっても学費も上がる一方である。そして学位の価値は停滞している。
●うちの同僚は歯の治療に3000ドル(約33万円)が必要と言われ、歯科医に「もうそれはメキシコに行けということですね」と言って、そうしていた。
●アメリカの医療は贅沢品。労働者階級はすでに市場からはじかれている。
●12月に(メキシコの)ロス・アルゴドネスに行ってきたよ。ノースキャロライナ州の歯医者に治療費がは8000ドル(約88万円)かかると言われたので。2つの根幹治療、7つのクラウンや虫歯治療である。
歯科医への診察、1週間のレンタカー、ラリーとサンディエゴ間のフライト、ジョシュアツリー国立公園やパームスプリングスへの観光、食事、AirBnB(宿泊)の合計は2800ドル(約30万円)だった。
●アメリカが他国に人々を送るときは最高の人々ではなく、病気やケガした人々である。
●アメリカは本当にすごい国だな。何百万人という人が歯医者の治療費を払えずに行けないでいるんだ。
●アメリカには壁が必要なのではない、鏡が必要だ。
メキシコからの入国制限をする一方で、医療を求めて多くのアメリカ人がメキシコへ渡っているのは皮肉な構図ですね。