帰国したルーマニア男性「死亡届を取り消したい」→裁判所「却下、あなたが生きているとは認めません」
ルーマニアの男性(63歳)は、かつて渡航先のトルコで消息を絶ったことから、妻が死亡届を出し、死んだ扱いになっていました。
帰国した彼はそれを知って驚き、死亡認定の無効を求めて裁判を起こしたのですが……。
「生きていることを認めない」との判決が下されたのです。
'I am a deceased man who is still alive,' says Constantin Reliu - YouTube
コンスタンティン・レリウさん(63歳)は、1992年に職を求めてトルコに渡航。1999年に家族との連絡を絶ちました。
それから長い年月を経た2016年、妻は彼の死亡届を提出したのです。
翌年の2017年、彼はトルコの在留期限を過ぎたことから、ルーマニアに強制送還される形で帰国。
ところが入管手続きで「あなたは2003年に死んだことになっている」と知らされ、写真や指紋のチェックなどを経て、ようやく本人だと認められました。
そして死亡証明を無効にするための裁判を起こたのですが、判決は無情にも棄却されました。理由は「変更期限の2年を過ぎていたため」。
「生きているのに死んでいるだなんて、自分はまるで亡霊のようだ」と語っています。
世の中にはいろいろなトンデモ裁判があるものの、さすがにこの判決は伝説級だと海外掲示板では盛り上がっていました。
コメントを抜粋してご紹介します。
●このルーマニア人男性は犯罪し放題で、逮捕も裁判もできない。なにしろ彼は生きていないからね。
↑死亡証明がバカげているのはこういうところだよ。そもそも本人は死んでいるのだから。
↑死亡証明はどちらかというと残された遺族のためのもので、その後に片づけないといけない問題をスムーズに進めるためにある。
●逆に誰かが彼を殺したら、殺人罪で裁判にかけられるの? 死んだ人は殺せないよね。
●彼は税金を払わなくちゃいけないの?
↑法律というものは人生で2点だけ確実なものがある。それは死亡と税金である。
●彼は合法に生きてはいないのだから、税金は二度と払わなくていいんだな。
●「すみませんが、私たちにできることは何もありません。あなたは死んでます」
「でも自分は本当は……」
「あなたは死んでいる以外ありません。なので私が話しかけているのもおかしいのです」〜事件は棄却された〜
●オレもこんな風に死にたい。
↑ちゃんと死にたいときは、ちゃんとした書類に記入しておくことを忘れずに。
●彼が銀行強盗をして誰を殺しても裁判にかけられないな。
●「お前はもう死んでいる」
●その数か月後に無効に出来たみたいだよ。
(Romanian man proves he's alive as court annuls death certificateh)
上訴した結果、やはり生きていることにしてもらえたそうです。
もし死んだままになっていたら、犯罪や税金の問題が発生したときにどう処理したのでしょうね。