「ベネズエラの首都は今こんなことになっている…」反政府デモの規模がすさまじいことに
100万%を超えるインフレと深刻な食料・医療品不足に苦しむ南米ベネズエラ。破綻の原因は独裁者であるマドゥロ大統領の失政にあると言われています。
トランプ政権が支援物資の提供を持ちかけ、ただしアメリカが暫定大統領として認めるグアイド国会議長が受け取る場合に限ると条件を付けました。
その結果、2月12日に首都カラカスで大規模な反政府集会が起きたのですが……。海外掲示板では群衆の密度が圧巻であると話題になっていました。
Rally against the dictatorship. Venezuela 12/02/19
Rally against the dictatorship. Venezuela 12/02/19 - YouTube
道路を埋め尽くす、人・人・人。
現地報道によれば、集まった民衆は10万人以上とのこと。
これほど密集したらケガ人が出ないか不安になるほど。
この状況に対する海外掲示板のコメントをご紹介します。
●これはすごい。これが国を助けますように。
↑誰かベネズエラ人で、今回の抗議デモが今までのものと違うのか説明できる人はいる?
チャベス時代の20年間にも大きな抗議デモがあったが、今はマドゥロ支配だ。
↑今まで国際的な支援がなかった。今回までなかった。今回は日付けを伴ったゴールというものがある。なので違いを感じるよ。
↑みんな安全でいて。
●We love you。強くいて。
↑強くいるだけじゃなく、戦い返して国を取り戻すんだ。
●なんてことだ。ベネズエラ。何が起きても市民ために良くなりますように。
●経済に明るい人ならベネズエラ通貨(ボリーバルフエルテ)をチェックするといい。
ハイパーインフレを超えているよ。大戦中のドイツのようにね。ひと晩で貨幣の価値が半分だ。ベネズエラ内だけのブラックマーケット通貨があるが、政府に認可されてはいない。ベネズエラ通貨はほぼ価値がなく、それはみんなが飢えていることを意味する。
現地の状況は尋常ではないよ。ベネズエラの人々を思うと心が痛むよ。
↑彼らの通貨はほぼ価値がなく、紙幣でバッグを作って他の通貨で売ろうとしている。買った人を知っているけど、なかなかすごい見栄えだよ。
(例:bolivares bag | eBay)
↑そうだよ、ベネズエラ紙幣はとても良い材質とデザインで自分は集めようかなと思ったくらい。
↑紙幣ひとそろいでもeBayで20ドル以下だよ。
●外国の通貨集めが趣味だけど、インフレ前とインフレ後のセットを手に入れるようにしている。古いドイツのハイパーインフレ時代のも手に入れたけど、まだジンバブエのハイパーインフレの紙幣はない。
●2月12日って今日じゃないか。(※2/12の書き込み)
↑これは未来の動画かと思ったほどだ。
●彼らはもう何か月もデモをやっていない?
何か変わった?
↑YesでありNoでもある。
政治指導者の反対勢力の政治指導者が現在のベネズエラの政治指導者であることはあまり国際的に認識されていない。
問題はすぐには解決されず、現在のマドゥロ政権をつぶそうという方向に向かっている。
●人々はがんばっているが、多分その日のトイレ事情は悪いだろうな。
マドゥロ政権はコロンビア国境の橋にタンクローリーやコンテナを並べて封鎖して物資搬入を妨害してるとのこと。
また、「ベネズエラは物乞いではなく、現状はアメリカの経済制裁によるもの」とアメリカの支援を拒否しており、ベネズエラ副大統領は「アメリカは発がん性物質を含む食料品を送っている」と非難しています。
一方でトランプ政権に対しても「人道援助を政治の道具に使うべきではない」といった批判の声が挙がっています。
予断を許さないベネズエラ情勢ですが、以前は南米の優等生と呼ばれた豊かな産油国。かつての安定した国に戻れる日は近いのでしょうか。
(参照:「ベネズエラが今どれだけの危機にあるのか…この写真を見てほしい」国民の平均体重が20kg減る)