ガザ地区の失業者が「折り紙アート」を身に付けて仕事にする
日本の折り紙文化は海外でも独自に発展し、「ORIGAMI」の呼称がグローバルに使われています。
難民が多数を占めるパレスチナ自治区ガザ地区では、住民の半数以上が失業している状況。どうにか生計を立てようと考えたグラフィティ・アーティストのアフメド・フメイドさんは、日本由来の「ORIGAMI」に目を付けました。
古本を使って折り紙アートを作ったところ、購入してくれる人が現れたのです。
The 29-year-old, who used to practise graffiti regularly, became familiar with origami through the internet, and soon it became his source of living https://t.co/6G2d7Qxhju
— Middle East Eye (@MiddleEastEye) 2019年2月26日
こちらが古本を使ったフメイドさんの作品。
2018年の若者の失業率が70%を超えたガザ地区では、従来の仕事を見つけるのは非常に困難だったため、何か新しいことを始めようと考えたフメイドさん。
インスタグラムを見ていたら本を使った折り紙アートが目に留まり、「これだ!」と思ったそうです。
それから「ORIGAMI」について調べ続け、作り方を学ぶのに5か月、マスターするまでにさらに1年間、ひたすら折り続けました。
ある日、彼の作品を聞きつけた女性から依頼を受け、無料で進呈するつもりで作ったところ、大変気に入った彼女は100シェケル(約3000円)を支払ってくれたのだとか。
その高額さに驚いた彼はビジネスにすることを決意し、すでに多数の作品が売れています。
アートのためにまだ読める古本を駄目にするのは、彼のポリシーに反しているとのことで、現在は傷んだ古本を集めているとのことです。
「いずれは本業と言えるほど稼げるようになって、世界で作品を見せて回りたい」と語っています。