「アメリカ人がどんどん死んでいる…理由はインスリンが高過ぎて買えないから」海外の反応
糖尿病の人にとってインスリンは生死を分ける薬ですが、医療崩壊が叫ばれるアメリカでは、医薬品が高騰する一方でインスリンも例外ではありません。
保険が効く人でさえ、728ドル(約8万円)の請求書を受け取る状態だそうで、捻出できずに死んでいく人が増えているというのです。
Americans are dying because they can’t afford their insulin. That’s now a 2020 campaign issue.
各製薬会社のインスリンの高騰ぶりはすさまじく、イーライリリー・アンド・カンパニーは2001〜2005年の間に35ドルから234ドル、ノボノルディスクは2013〜2019年に285ドルから540ドル。サノフィは244ドル〜431ドルと、この数年だけでも倍増している状態です。
(参照:アメリカの糖尿病患者が悲鳴、インスリンの価格が30倍も高騰している現実)
このため治療を中断したり、最初から買えず、死に至る人が激増しているのだとか。
アメリカには現在3000万人の糖尿病患者がいると言われ、そのうちインスリンが日常的に必要な人は約740万人になると見積もられています。
薬が買えずに亡くなっていくという、まるで後進国のような状態に議論が沸騰していました。
海外掲示板のコメントを抜粋してご紹介します。
●いとこが1型糖尿病で、これは自分にとってもパーソナルな問題となっている。
↑同じく。
↑うちの娘も。
↑これはもうジョークではなく、子どもを失くした両親がその遺灰を製薬会社へ持って行き抗議している。
●同じく1型糖尿病で高校生だけど、両親に大変な重荷になっているとすごく感じている。
●なぜインスリンの値段がそんなに高いの? 自分の記憶だけでもずっと糖尿病の人にとって必要な物なのに。
↑資本主義と知的財産が混同されているため。
↑人の欲のため。
●インスリンは無料であるべき、以上。
●糖尿病の4歳児の子を持つイギリスの母親として、この状況は胸が張り裂けそうになる。うちの息子は10か月前に診断を受けたけど1ペンスたりとも払ったことはない。もちろん入院費用もインスリンも検査も何もかも。それでも息子のそういう状況を見るだけでストレスだった。
息子を生存させるために、1つ何か買えなくなる状況が想像もつかない。もう本当に胸が痛く、今後状況が好転するように祈るくらいしかできない。
●今までも問題だったと言う人がいるが、そうではなかった。特許のあるインスリンの値段は過去5年に4倍となった。これは保険の問題ではなく、薬そのものの値段が上がっている。
●2020年の大統領選挙キャンペーン「私たちはあなたを殺しません」
深刻になる一方のアメリカの医療問題。改善の道はあるのでしょうか。