最大のティラノサウルスであることが判明した「スコッティ」
ティラノサウルスの化石は20以上見つかっていますが、これまで最大の個体とされていたのは1990年に発見された「スー」で、全長12.8m、体重8.4トン以上(推定)でした。
ところが「スコッティ」はさらに大きく、最大のティラノサウルスであることが判明しています。
‘Scotty’ the T. Rex Is the Heaviest Ever Found, Scientists Say
「スコッティ」は1991年にカナダ・サスカチュワン州フレンチマンリバーで発見されたものの、硬い岩に閉じ込められていたことから全貌がわかるまでに10年以上の年月を要しました。
復元した結果、体長13m、体重8.9トン(推定)。年齢は30歳前半で、発見された中で最大であるとの結論が出ました。
骨には乱闘の痕跡が多数あり、肋骨に骨折痕、アゴに感染症、尾骨は骨折しており、最強のティラノサウルスでも決して楽な暮らしではなかったことがうかがえます。
ちなみに「スコッティ」の名前は、発見時に乾杯しようとしたところ、その場にスコッチ・ウイスキーが1瓶だけあったのが由来だそうです。
(参照:これまで最大とされた「スー」(赤色)と人間の比較サイズ)