4本足だったクジラの祖先が南米ペルーで初めて見つかる
哺乳類であるクジラやイルカの5000万年前の祖先は、インドやパキスタンに生息していた4本足の陸上動物でした。
その後、水中と陸上との両方で活動するようになり海を渡って行きましたが、その時期や遊泳能力についてははっきりしていなかったとのことです。
南米のペルーで、4120万年前のクジラが4本足だったことを示す化石が発見されました。
Ancient Walking Whale with Hooves Discovered in Peru - YouTube
化石の名前は「ペレゴゼタス・パシフィカス」。2011年にペルーで発見され、2019年4月4日に分析結果が発表されました。
全長は3.4〜4m。水中を泳ぐのに適したカワウソなどと同様の尾を持っています。
4本足クジラは、これまでインドや北アフリカなどで発見されていましたが、遠泳できる能力を持っていたかについては結論を下すほどの証拠が足りなかったそうです。
今回の発見により大西洋を渡った可能性が高くなり、クジラの陸から海への移行期についての考察が大きく前進すると見込まれています。