ヨーロッパ各国の発電方法が18年間でどう変わったのか…ひと目でわかるグラフ
ヨーロッパの多くの国が、環境への負担が少ないクリーンエネルギーの比率を上げようと努めていますが、同じヨーロッパの国でも違いは大きいようです。
2000〜2018年に、ヨーロッパ諸国の発電方法がどう変遷したのか、ひと目でわかるグラフが海外掲示板で話題になっていました。
Power generation by source in EU countries (2000–2018) : europe
データは気候変動シンクタンク“Sandbag Climate Campaign”の調査によるもの。
どこの国がどの燃料による発電をしているのか、ひと目でわかるようになっていて大変興味深いです。
程度の差はあれど、ヨーロッパ諸国が新エネルギーに移行していることがうかがえます。
石炭は消える方向にあり、それに代わって太陽光などの新しいエネルギーが活用されています。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●いったいどういうことなんだ。リトアニアはたった10年で、原子力発電から新エネルギーになっている。
↑小さな国ほど大きな変革が行いやすい。彼らはソ連時代からの原子力発電所を2009年に閉鎖している。
↑それが黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉だったという事実が特に問題になったのだと思う。
↑なぜ閉鎖? 黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉は爆破したりしないだろう。
↑屋根から黒鉛が出てるのが見えるというわけじゃないからね。
●リトアニア人だが、最後の原子炉の閉鎖は、我々がEU入りする条件のひとつだった。閉鎖の理由はチェルノブイリと同型だったため。
チェルノブイリの問題点は何年も前に解決されたのにね。そのことで周辺国(ロシア)からエネルギー面で独立することになり、さらには市民に仕事を与えることにもなった。
いうまでもなく大勢のリトアニア人は電気代が急激に上がったことをあまり喜んではいない。
●デンマークについては、だいたい70%が太陽光か風力発電。30%はバイオマス、バイオガス、廃棄物焼却である。
↑キプロスはもうそちらの方向も見られない。
↑キプロスはセキュリティ上の理由から、大きな新エネルギーを共有できないんだ。孤島なのでヨーロッパの発電システムと相互に連結できない。
●オランダ語で泣いておく。
↑誰か説明できる? オランダはかなり風力の良い環境を持っているのでは?
↑うちの政府に言ってくれ。あるいは電力会社。
↑君らが風車を発明したんじゃないのか。
●わお、オランダは思ったよりかなりひどかった。
↑オランダはほぼ努力もしてないだろ……
●フランスとスウェーデンはほぼ100%原子力と新エネルギー。
なんてこったそのリトアニアのライン。
●スウェーデンは発電に関しては美徳の見本とされている。ただしみんなが忘れているのはスウェーデンの地理は水力発電にとって理想的な地域だということ。何千もの小川や小さな川が景色を分けている。他の国も新エネルギーにすべきだが、スウェーデンほど安くできないと思う。
●おお、ポーランド。
↑ポーランド? しーっ、どっちかといえばコーランド(石炭をCoalと言うので)。
●オーストリア、クロアチア、ラトビア、スウェーデンに称賛。
●ノルウェーもそこにあるべき、95%くらいグリーンだよ。
地理的な環境の違いもあるので簡単な比較はできませんが、同じヨーロッパでも違いがあるものですね。