2019年06月10日 13:01

スロバキアのスーパーが「棚を空っぽ」にして開店した理由

 

スロバキアのスーパーマーケット
スロバキアのスーパーマーケットが、棚が空っぽの状態で開店していると話題を集めていました。

商品が入手できないわけではなく、それにはある意味が込められているとのことです。

Tesco in Slovakia opened with empty shelves. They wanted to show their customers how it would look like if all bees and butterflies would become extinct. from r/europe

完全なる空っぽ!

棚には何1つありません。

と言ってもスーパー全体ではなく、野菜と果物のコーナーだけ。

扱う品がなかったのではなく、これにはあるメッセージが込められていました。

ハチや蝶などは、植物の花粉を運んで受粉をさせる(送粉)ため、農業にとって無くてはならない存在です。

しかし環境の変化により、世界中からミツバチが激減するなど深刻な問題が起きていて、このままでは農業は大きな打撃を受けると予測されています。

ミツバチを死なせないための環境運動の一環として、このスーパーでは「ミツバチや蝶が絶滅してしまうと、いずれスーパーはこんな状態になる」との警鐘を、わかりやすい形で示したとのことです。

実際にこうして注目を集めているのだから、人々に意識付けするインパクトがありますね。

海外掲示板のコメントをご紹介します。

●スロバキアのおばあちゃん「もうあそこでは二度と買い物しないわ、何も置いてないじゃないの」

↑「私たちは昔、同じ経験をしたじゃない」

↑「ソ連時代が戻ってきたようだわね」

↑スロバキアのことは知らないが、東欧の高齢者はソ連共産時代の生活のほうがよかったと言ってるね。

↑それについて理論的な評価が欲しいな。その頃は若かったからよかったと言う意味ではなくて?

●これは単にスーパーへの卸しの配達が飛ばされて、こんな風に出そうとしただけとか?

(投稿者)違うよ。彼らは環境省と協力している。

●ライバルのスーパーはきっと積み上げているよ。

●ふぅ、ソ連はスーパーがやるよりずっと前にやってるよ。

↑ロシアのジョークでこんなのがあったよ。
「小さな男の子が父親に尋ねました。『ロシアが世界で最も革新的な国なのは本当?』『そうさ、もちろんだよ。人生はいつも昨日のほうが明日よりいいからな!』

●でも、これは消費者に何を求めているの? EU議会とNGOはヨーロッパ中にRounup(殺虫剤)や類似製品の廃止を促したが、彼らは何もしなかった。さらにロビー活動のために3〜5年遅れる。消費者の購入を減らすには先に企業側に適当な方法を取らないと。

●スターリンがカムバックしたらどうなるかを見せてるのかと思った。ゾンビ・スターリンはかなり脅威で、人類に過小評価されている。


環境問題は一筋縄では行かないものですが、関心を集めないことには始まらないのも確かです。

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