2019年06月19日 13:22

作家のジョー・ヒル氏、成功して10年経つまで代理人にさえ「スティーヴン・キングの息子」であることを隠していた

 

スティーヴン・キングの息子ジョー・ヒル00
著名人の子どもが同業種を目指すとなると、常に比較されたり、むやみに親の七光りを言われたり、本人にしかわからない悩みがあることでしょう。

巨匠スティーヴン・キング氏の息子であるジョー・ヒル氏は、親子関係をひた隠しにして作家になり、成功して10年経つまで彼の代理人さえもそのことを知らなかったそうです。

TIL that author Joe Hill, Stephen King's son, went ten years of successful independent writing before announcing his relationship to his dad - not even his agent knew.

10代の頃は、ほとんど自分に自信が持てなかったというジョー・ヒル氏。

物書きを始めたときに「父親が誰か」という理由ではなく、「自分の著作物の良し悪しのみで買ってくれる人がいるか」を知りたくなりました。

そのため、父親のアイデンティティを完全に覆い隠してしまおうと決意したのです。

彼の代理人にさえ知らせずに書き続けました。噂が流れたり、親子ではないかと言われ始めた頃には、すでに10年が経ち、彼は成功していました。

20以上のショートストーリーを出し、多くの賞も受賞しています。

主な受賞歴:世界幻想文学大賞、ローカス賞、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞
代表作:『20世紀の幽霊たち』『ハートシェイプト・ボックス』など

彼のデビュー作品“Heart Shaped Box”(ハート型の箱)は、ニューヨークタイムスのベストセラー・リストの8位に入りました。

父親の力を借りることなく、自分の才能を世に示したのです。

海外掲示板のコメントをご紹介します。

●彼のこのセリフを凝視してしまったのは自分だけ? ……すごいと思った。
「父の新しい作品は時間があれば読んでいるよ。父はあまりに速筆なので、ほぼ最初の下書きが出版されている」

↑正直に言うと、そこはスティーヴン・キング氏に関する個人的な不満でもある。もちろん彼のファンだと認めるよ。だか彼には編集者が必要だ。ときどきくどいときがあって、カットされてもいい部分があると思う。

↑自分もファンだ。同じ理由で初期の作品が好きだね。彼が何を書いても売れるので、素早く大量生産をしている感じだ。新しい本は割合的には4冊の悪い本に対して1冊の良い本。最後に読んだ彼の本でとても楽しめたものは、「ドクター・スリープ」で、これは6年前に出たものだね。

↑スティーヴン・キングの本を多く読んだ人には、その主張は驚きではない。

●ジョー・ヒルは本当に父親そっくりだよ。
スティーヴン・キングの息子ジョー・ヒル01

↑なんてこった、本当だ!

↑ジョー・キングと呼ぼう。

●「NOS4A2」はすごくいいよ。その本を買ったときは、彼がキングの息子なんて知らなかった。

↑同じように思ったが、書き方のスタイルに少し似たところがあって、キング氏が新しいペンネームで書いているのではないかと思ったよ。結果はリンゴは遠くから落ちていなかったってことだな。

●スティーヴン・キングが告白していたけど、2人には決定的な違いがある。息子のほうは良いエンディングの書き方を知っている。キングの本の良いエンディングは(11/22/63など)は息子によって書かれている。

●ジョー・ヒルはプロットや全体を明快にする点が優れている。だが自分はスティーヴン・キングのキャラクター作りや会話や散文が好き。その点ではヒルよりも好き。彼等は融解していない完全に分離されたホラー作家だな。

↑ふーむ、2人のいいとこどりでコラボしてくれたらいいのに…。

●「Locke & Key」はオススメのグラフィック小説だよ。すばらしいストーリーだね。「20th Century Ghosts」も素晴らしいホラーだね。

●それはすごい。彼らがジョイント本をリリースしたのを見たんだが、てっきり父親の名声に乗っかっているだけかと思っていた。彼の本をチェックせねば。


代理人にさえ隠し続け、その上で成功するとはすごいとしか言いようがありませんね。

関連記事

 
Twitter facebook はてブ コメント ご意見
 
コメント欄を表示する(8)
最新記事

スポンサードリンク
以前の記事


らばQは、世界中から役立つ・面白いニュースの話題をお届けするブログサイトです。