「かつて役に立つコンピューター・ワームが流行ったことがあるのを知ってる?」海外の反応
コンピューター利用者にとって怖いのが、マルウェアと呼ばれるウィルスやワームなどの悪意のあるソフトウェア。
通常はシステムの中に入り込んで、データを盗んだり、破壊したり、利用者に被害やデメリットを与えます。
ところが何事にも例外は存在するもので、2003年に出回ったワームは、パソコンに良い影響を与えるものでした。
それは「ウェルチア・ワーム」、あるいは、「ナチ・ワーム」と呼ばれるトロイの木馬型のワーム。
(Welchia - Wikipedia)
他のワームのように多くのWindows PCに感染したのですが、マルウェアを検索して削除し、さらなる感染を防ぐためにマイクロソフトからセキュリティパッチをダウンロードしてインストールするものでした。
そのおかげで「役立つワーム」と呼ばれたようです。こんなワームもあったのですね。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●まるで家に入った泥棒が、家の掃除をしてくれて、焼き立てのクッキーをオーブンに残していってくれるようなもんだな。
↑アンチ・サンタクロース。
↑どっちかと言えば、家に入った泥棒がドアを丈夫なものに直していき、それによって他の泥棒が入れないようにする、みたいなもんだ。
●技術サポートは、もっと基本的な修正をするのに苦労しているってのに。
●ドラマのエピソードでもあった理論で実在するようだが、人に見つかることがなかった有益なウィルスというのもあるらしい。 悪いことが起きたときに比べて、たいてい良いことが起こったときには、誰もその原因を調査しようとは思わない。
●ウィルスを破壊するのにウィルスを使う。
●アメリカ合衆国国務省「なんてこった、何かが我々のシステムに入り込んだが、前は入り込めた脆弱性を直してる! すぐシャットダウンしろ!」
●ハッカーがいて、そしてホワイトハッカー(技術を善良な目的に活かすハッカー)がいて、そしてウェルチアワームがある。
発見したのはアメリカの国務省だったのですが、9時間ほどシャットダウンすることになったとのことです。
世の中こんなワームばかりならありがたいですね。