オーストラリアで史上最悪の森林火災…煙が覆う面積はヨーロッパ大陸に匹敵するほどに
現在オーストラリアでは南東部を中心に史上最悪クラスの森林火災が発生しており、なおも被害拡大のおそれがあるとのことです。
オーストラリア大陸の規模感は他の地域の人間にはわかりにくいため、煙に覆われた面積をヨーロッパ大陸と比較したツイートが注目を集めていました。
Area of land burnt in Australia and area of smoke coverage shown as equivalent area over Europe
The area of ground burnt in Australia is 60,000 km2 and the smoke covers a truly enormous area of 5.5 million km2. This is what this would look like over Europe.#climatechange #globalwarming #dataviz pic.twitter.com/2IutrztoNF
— Neil Kaye (@neilrkaye) January 3, 2020
火に覆われたエリア:6万平方km
煙に覆われたエリア:550万平方km
煙に覆われたエリアはヨーロッパのほとんどを覆うほどの面積。被害の甚大さを実感します。
海を隔てたニュージーランドの氷河までこんな空模様に。
This the view from the top of the Tasman Glacier NZ today - whole South island experiencing bushfire clouds. We can actually smell the burning here in Christchurch. Thinking of you guys. 😢#nswbushfire #AustralianFires #AustraliaBurning pic.twitter.com/iCzOGkou4o
— Miss Roho (@MissRoho) January 1, 2020
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●この煙の量だと、灰の雨が地球の他の場所でも降らないのかな。ヨーロッパがサハラ砂漠の砂によって赤い雨が降るようにね。
↑灰がニュージーランドの氷河の上を覆い、30%早く解ける原因となっている。
↑ニュージーランドの氷河を影響している動画はクレイジーだよ。
↑メルボルンにいる。山火事の現場からは何百kmも離れているのに細かい灰が全てを覆い始めている。車は汚れ、洗車しても意味がない。永続的に煙で覆われている。
ここでは灰はかなり高いところにあるのでにおいはしない。ただ青い光を遮るので、全てが赤っぽくなる。太陽の光は少ないにもかかわらず猛暑。煙が毛布のような役目をしていて、乾燥して常に暑い。
先週雨が降って少しだけクリアーになったが、それでもまだまだひどい。予報によれば来週は地獄に戻る。出来ることは家にこもってクーラーの中にいるだけ。ただしそれを全員がやればよりひどくなる。
↑ほとんどが東へ飛ばされていってるね。ニュージーランドや太平洋に下りている。その量の微粒子が海にどう影響を与えるのか不安だ。
●家の外を見たとき、ほんの25km先くらいまでしか見えなかった。でもそれは数週間前のことで、今はもっとひどくなった。シドニー西部の自分の家からの写真。
↑呼吸は大丈夫なの? 外に出るときはみんなマスクつけたりしているの?
↑今は休暇でパース(南西部)にいるから大丈夫だけど、呼吸はとても乾燥している感じだった。まるで27本のタバコを吸っているような。
●サイズ比較の画像を作ってみた。
つまりオーストラリア全土が煙のエリアとなってるようだね。その森林火災はクレイジーだよ。
↑煙は東へ流れて、海をかなり覆ってるので、オーストラリア全体が覆われているわけではない。だがニュージーランドがかなり煙に飲み込まれている。
●野生動物は移動しているの? それとも死んでしまったの? 動物は山火事を察知できると思ったが火の速度のほうが速いのかな。
↑火事だけじゃないんだ。熱で空気の質が悪くなっている。なので動物たちは死んでいる。
↑コアラは速くない。疲れやすく煙より速く動けない。煙が一番の問題で、ほとんどの動物は煙を吸い込んで死んでいる。
↑今までで5億匹が死んだと見積もられている。逃げる場所もない。火災に閉じ込められている。コアラのメインの食事であるユーカリは破裂しやすく、基本的にコアラたちの棲みかは爆発しているんだ。
●ニュージーランドのクライスト・チャーチに住んでいるが、オーストラリアが森林火災に見舞われて以来、少なくとも丸3日は煙に覆われている。太陽光が90%減少している。
鎮火のメドは立っておらず、二次災害も拡大しているとのことです。