長らく謎だった「作風の違う」ゴッホの自画像、本物であることが判明
ヴァン・ゴッホ(1853〜1890年)は30点以上の自画像を残していますが、1枚だけ真偽不明な作品があり、長らく議論の的となってきました。
それは「オスロ自画像」と呼ばれるもので、他とは作風が異なるのが特徴です。
今回の調査で本物であることが確認され、議論に終止符が打たれました。
1889年8〜9月に描いたもので、1910年にオスロ国立美術館が所蔵したことからそう呼ばれています。
真偽を疑われた理由の1つとして、この作品だけが精神障害に苦しんでいたとき(サン・レミの療養所時代)に描かれたことから、他とは作風が異なるため。
横向きの視線は、うつ病や精神疾患を抱える患者によく見られる傾向とのことです。
2014年から調査を開始し、さまざまな検証によりゴッホの作品であることが結論付けられました。