ブラジルの病院で患者ファイルの棚を見ると「すごくブラジルらしい…」と感じる理由
Maria is such a common name in Brazil, that there’s a drawer only for them, in a doctor i went yesterday from r/mildlyinteresting
全部で6つの棚に分けてあるのですが、その分類のしかたに注目。
名前の頭文字ごとにファイリングされており、
・A(※Aだけで1つを占有、それだけAから始まる名前が多い)
・B,C,D
・E-L
・Marias(マリアだけで1つを占有)
・N,O,P,Q,R
・S,T,U,V,W,X,Y,Z
かなりの偏りがありますが、それだけなら程度の差はあれ、他国でもよくあること。
なんと「マリア」だけで1つの棚を占有してるのです!
名前の付け方は国や文化ごとに事情があるものの、ブラジル女性は、こんなにもマリアばかりなのですね。
ちなみにブラジルの名前ランキング(2010年の統計)は、以下のとおり。
1:マリア“Maria”─1173万4129人
2:ジョゼ“Jose”─575万4529人
3:アナ“Ana”─308万9858人
4:ジョアン“Joao”─298万4119人
5:アントニオ“Antonio”─ 257万6348人
6:フランシスコ“Francisco”─177万2197人
7:カルロス“Carlos”─148万9191人
8:パウロ“Paulo”─142万3262人
9:ペドロ“Pedro”─121万9605人
10:ルーカス“Lucas”─112万7310人
確かにマリアがぶっちぎりの1位です。さすがはカトリックの国と言ったところでしょうか。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●もし身を隠す必要が生まれたらカリフォルニアに引っ越して、名前を「マリア・ロペス」に変えるといい。
↑サンディエゴで働いていたことがあるが、それはジョークではない。
医者のために患者の管理ソフトを書く仕事だった。「マリア・ロペス」が多すぎてインデックスシステムが壊れた。データベースには同じ名前が記録できる限度があったが、予想を超える患者「マリア・ロペス」がいた。
↑超ありふれたメキシコ苗字を持つフアンという男友達がいた。ゲームで彼の名前を探そうとしてあきらめた。ついでに彼はFacebookで誰とも友だち登録をせず、プロフィール写真もなかった。なので彼は私たちに「頑張って見つけてみろビッチ」と言っていた。
●「ウェスト・サイド・ストーリー」で最もリアルじゃないと思った点は、ヒスパニック地区に男がやってきて「マリア、マリア!」と叫んだとき、たった1人の女が窓にやってきたことである。
●その棚、「W」が変な場所にある。
↑ブラジルはほんの最近、「K」「W」「Y」をアルファベットに加えたばかりなんだ。
ポルトガル語ではそれらの文字をほぼ使わないのが理由。だから古い世代だとアルファベットの順番をよく覚えていないと思う。それが理由でこの間違いも理解できる。
●何度もやりとりされてる質問と答え。
ブラジルでは苗字で分類しない。すべてにおいて下の名前で分類する。苗字だけというのはとても変なことであり、特定したいときはニックネームを使う。
公式の場で、私たちは絶対に「ミスター(苗字)」とは呼ばない。新聞でも、権威のあるところでも絶対に「セニョール(名前+苗字)」か名前のみである。既婚女性にはセニョーラ、未婚女性にはセニョリータである。
↑知らなかった。興味深い。
↑ブラジル人サッカー選手は、なぜ(苗字ではなく)名前なのか調べたときに、それを学んだよ。
●うわ、今イスラム国家の「モハメッド」の引き出しサイズについて想像してしまった。
↑マレーシアやインドネシアではファーストネームは一般的すぎて無視される。イニシャルだけを使い、セカンドネームが使われる。
●「A」も引き出しを占有しているが、ブラジルで最も多い「A」の付く名前は何?
↑「Ana」がおそらく一番多い。
↑「Antonio」も「Ana」に並んで多いひとつ。
↑ポピュラーなAが頭文字の名前。
•Andre
•Antony
•Antonio
•Adriano
•Augusto
•Arthur
•Afonso
•Alberto
•Amanda
•Ariana
•Andreia
•Alessandra
名前の付け方にも文化を感じますが、あまりに多い名前は何かと不便もありそうですね。