2020年02月10日 20:00

ニューヨーク−ロンドン便、猛烈な追い風で音速を超えてしまう…史上最短記録を達成、2時間早く到着する

 

ブリティッシュ・エアウェイズ・ボーイング747
2月9日、猛烈な暴風によってニューヨーク発ロンドン行きの旅客機が音速機並みの速度を達成し、過去の記録を大幅に塗り替えました。

所要時間はわずか4時間56分、予定より2時間早かったとのことです。

記録を達成したのはブリティッシュ・エアウェイズ112便のボーイング747。これまでの記録は5時間13分でしたが、17分上回る4時間56分を記録しました。

フライト追跡サービス“Flightradar24”では最高時速1327kmを記録し、音速(マッハ1)の時速1225km(秒速340m)を超えました。

大型低気圧「シアラ」による暴風のため、当日はヨーロッパの多くのフライトが欠航していましたが、ニューヨークのJFK国際空港からロンドンのヒースロー空港の航路は強烈な追い風となり、他にも2便が記録を更新したとのこと。

ただし暴風によって大気も同じ方向に高速で流れていたことから、音速を超える時に見られる現象「ベイパーコーン」は発生しなかったとみられています。
(参照:美しきマッハの世界…戦闘機が音速近くで飛ぶときに発生する円形の雲「ベイパーコーン」

乗客としては予定より早く到着するのはうれしいことでしょうが、さすがにこれだけ速いと不安に駆られそうです。

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