200年以上に渡り世界を旅した「不滅のピアノ」がイスラエルで競売に
イタリアで200年以上前に作られた「不滅のピアノ」“The Immortal Piano of Siena”と呼ばれる逸品が、エルサレムで競売にかけられることになりました。
落札想定額は、少なく見積もっても100万ドル(約1億800万円)。
Seized by Nazis, found in Israel, Immortal Piano; expected to fetch $1m
ピアノを最初に手掛けたのは、トリノのピアノ職人セバスチャン・マルキージオ氏で1799年のこと。
志半ばで逝去しましたが彼の子孫が1825年に完成させました。
シエナで結婚したセバスチャン氏の孫娘レベッカさんのお祝いに贈られました。
その後、1867年にはパリ万博に出展され、イタリア国王ウンベルト1世の贈呈され、ナチス・ドイツの手に渡り、イギリス軍が砂の中から掘り出し、イスラエル商人の手に渡り、1996年にイスラエル実業家が購入して今に至ります。
まさに「不滅のピアノ」の名にふさわしいエピソードを持っていますが、天使や動物などの木彫りは美術品としても価値が高いとのことです。