2020年03月12日 00:23

法律上存在しない19歳少女…アメリカで生まれ、両親ともアメリカ人なのに無国籍の理由とは

 

法律上存在しない19歳少女
両親ともアメリカ人で、アメリカで生まれたヘイリー・アン・ラッカーさん(19歳)は、ごく最近までアメリカ市民権を持っていませんでした。

パスポートや運転免許証を始め、法的な書類や資格を1つも持っていなかったのだとか。

出生地主義のアメリカでは、アメリカ生まれの誰もが市民権を得る資格があるはずなのですが……。

その理由は、出生証明書がなかったこと。

ヘイリーさんの母親は自宅で出産し、産まれたばかりのヘイリーさんとその父親の3人で病院へ行きました。

ところがヘイリーさんの父親が養育費を嫌がり、出産に立ち会った証人のサインを拒否したまま姿をくらませてしまったのです。病院は書類不備のため出生証明書の発行手続きを取りませんでした。

やがて母親はヘイリーさんを連れてカリフォルニア州から現在のミネソタ州へ移住。そこでヘイリーさんの社会保障番号を取得しようとしたら、出生証明がないことを理由に却下されてしまいました。

困った母親が弁護士に依頼するも、カリフォルニア州とミネソタ州でたらい回し状態となり、お役所仕事によって出生証明が得られる気配はなかったとのこと。

この話を聞いた地元の市長がミネソタ州の上院議員に連絡し、マスコミが注目し始めるようになった今年の初頭に、ようやく遅延出生証明書が発行されました。

「とうとう自分の人生を始めることができる」と喜ぶヘイリーさん。現在は看護師を目指しているそうです。

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