2020年04月06日 12:05

「弁護士に質問、依頼人が情報を明かしてくれなかったことが原因で負けた裁判はありますか?」回答いろいろ

 

敗訴
裁判では依頼人(クライアント)と弁護士の信頼関係が重要なカギとなり、依頼人が弁護士に情報を伝えなかったり、ウソをついていたりすると、勝てる裁判も勝てなくなることがあります。

「弁護士に質問、クライアントが情報を伝えなかったことが理由で負けたケースはありますか?」
この質問に対する、海外掲示板のコメントをご紹介します。

Lawyers of Reddit, what is a detail that your client failed to bring up to you that completely lost you the case?

●弁護士の友人から聞いた話。
クライアントが強盗したときと同じ服を着て裁判に現れた。監視カメラの画像が証拠として出されたとき、クライアントは自分の姿を見て「しまった」という感じだったらしい。

↑「裁判長、偶然を主張したいと思います」

●不当な解雇のケース。
クライアントは正当な手順も理由もなく解雇されたと伝えてきたが、裁判が始まると、書面で3度警告されていた上に、解雇前には懲戒委員会からも呼ばれていた。弁護士にウソをつかないでもらいたい。

●まだ弁護士ではないけど、法律学校に通いながら弁護士事務所で研修していた。
私たちのクライアントではなかったが、とある誘拐のケースが忘れられない。2人のアジア人男性が被告で、彼らは同年代で見た目も似ていた。証人が尋ねられると、どちらが銃を顔に向けた被告か見分けるのが難しいようだった。明らかに区別できないようだった。すると1人の被告が手を挙げ、自分を指さして「ここだよ」と言った。今まで見た最もバカな行為だった。被告側の弁護士は頭の血管が切れかけていた。

●クライアントは自分の犯罪行為を録画してYoutubeチャンネルに投稿していた。それは警察も知らなかった。
だが裁判でそれを自分で持ち出してきた。午後から主張を変更することになった。

●まだ法学部の学生で、最初のインターンシップのときの話。
とある女性が薬物所持で起訴された。彼女はすぐに薬物を捨てたので警察は彼女が所持していたものなのか証明できなかった(他にも容疑者がいた)。
裁判長は疑わしきは無罪と判断し、最後に何か言いたいことがないか彼女に尋ねた。
すると彼女は「私の麻薬を返して欲しい」と言った。弁護側は心臓発作でも起こしそうになっていた。

↑人間がそこまでバカだと信じたくなかった。

●入国管理局で、男性クライアントが在留許可を取得するため面接した。
男性はその国の女性と結婚したので、合法に許可が下りるありふれた手続きだった。
少なくとも自分はそう思った。管理局の質問は退屈で、みんなさっさと終わらせるため簡単な質問が続いた。どこで出会ったのか、どこに住んでいるのか、偽装結婚ではないことの確認だった。
そして「以前、結婚していたことがあるか?」と尋ねられた。すると彼は「母国ではまだ結婚していて離婚はしていない」と答えた。
なんてこった。この国で重婚は許されていない。彼はそのことを両国の弁護士に伝えていなかった。後でウソをつくのが怖かったと言った。正直でバカな男だった。
その後、別の方法で在留許可を取らなければいけなかった。

●薬物を使っていないとウソをついていた。

●運転中の携帯電話の使用で違反チケットを切られた被告が、自分で弁護をしていた。
「使っていたのはスマートフォンではなくガラケーです」
当然有罪だった……。

●女性が高級毛皮を台無しにされたとクリーニング屋を訴えた。
クリーニング屋サイドの言い分は「そのシミは最初からついていた」だった。裁判長は専門家の意見を聞くことにした。すると毛皮からコカインや違法薬物の痕跡がいっぱい見つかった。
警察が彼女の家をガサ入れし、夫が数kgの薬物を持っていたことで起訴された。


悪い情報でも、弁護士には正直に伝えることが依頼人の利益につながるとのことです。

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