離婚専門の弁護士が語る…「変わった離婚理由」いろいろ
Divorce Lawyers Share Anonymous Stories Of The Weirdest Reasons Why Their Clients Broke Up
1.
2組の夫婦が相談に来た。両夫妻は15年くらいの友人関係にある。
夫Aは妻Bのことが気に入り、妻Aは夫Bのことが気に入ったと言う。
その逆も同じで、夫Bは妻Aのことが好きで、妻Bも夫Aのことが好きだと言う。
2組の夫婦はほとんど同じくらいの資産だった。
やって来た4人に2組の書類を用意し、2組の欠席裁判が同じ日に行われ、判事は書類に同じ日に署名した。
1週間後に2組は再婚し、夫と妻が入れ替わり、ほぼ前と同じ生活に戻った。全員がやや幸せになった。
2.
気の毒なクライアントがいた。
夫がOCD(強迫性障害)のため一家の生活は地獄のようだった。例えば必要のない運転を避けることに執着(車の摩耗やガソリンの消費を減らす)していた。だから全員のヘアカットは家で行われ、レストランで食事をすることも映画に行くこともなかった。
最も極端なのが彼がトイレットペーパーをキープし、トイレに行くときは彼に正方形1枚分をもらいに行かねばならなかった。
妻はそれに嫌気がさして出ていったのだが、ヘアカットで前髪をストレートに切られたことや、娘がその正方形1枚のトイレットペーパーがトラウマになってトイレトレーニングできなかったのが理由だった。
3.
若い妻の離婚理由が「夫が週に1本ビールを飲んだから」だった。夫は暴力的でもなく、麻薬もやっておらず、普通の礼儀正しい男性で、仕事終わりに冷たいビールが飲みたいだけだった。
4.
結婚式で夫が酔っぱらい、それを彼女が気に食わず、ハネムーン(夫抜きで妻だけで行った)のあと離婚を申し立てた。
だが彼とその家族は裕福だったので、実は手の込んだ離婚詐欺だった……。
ところが彼らが裕福だったのは敏腕弁護士の家系だったからで、彼は3代目だった。そのため妻にとって良い結果とはならなかった。
5.
猫が理由で離婚した。
妻は猫が白いのでスノーボールと呼び、鳥の胸肉か濡れたエサだけを与えようとした。夫はその猫をリリーを呼び、ドライフードだけを与えようとした。
1年ほど、どちらが猫を引き取るかでずっと揉めていたが、どちらも6歳、4歳、1年3か月の子供については気にもしていなかった。
6.
妻が詐欺に引っ掛っていた。
「トルコの王子に結婚を申し込まれ、4万5000ドルを払ってトルコに引っ越して彼と結婚する」と言い出したらしい。
7.
妻がビンゴに夢中で週に10〜12回もする依存症だと言う。妻は82歳、夫は86歳だった。
8.
妻は2つの理由で離婚したがった。
・夫の胸毛が少ない。
・夫の運転が遅い。
ちなみに胸毛が重要だった70年代のこと。
9.
妻が夫のスマホを覗いたら「犬の悪口を友人に言っていた」という理由。
10.
妻が「毎朝どんなコーヒーが良いかと聞いてくる」が離婚を申し立てた理由。7年間、毎日だったらしい。
他愛のない理由ばかりですが、きっと当事者には大きな問題なのでしょう。