新型コロナから回復した70歳のアメリカ人男性に1億2000万円の請求書…心臓が止まりかける
シアトル在住のマイケル・フロルさん(70歳)は新型コロナウィルスに感染し、電話で家族と最後のお別れをするほど死の淵をさまよいましたが、幸運にも回復に向かいました。
長い入院期間を経て退院したのですが、届いた請求書を見て心臓が止まるほど仰天しました。
請求書は181ページのぶ厚いもので、金額は110万ドル(約1億1770万円)でした。
Seattle coronavirus survivor gets a $1.1 million, 181-page hospital bill.
正確には112万2501ドルと4セント。合計181ページは、もはや書類というより書物です。
ただし実際に支払うわけではなく、男性はメディケアを含む保険に入っており、他の病気ではなく新型コロナウイルスであることも理由で、ほとんどは保険会社や国の負担となるようです。
請求書は事実上、詳細説明に過ぎませんが、あまりにも巨額な請求額を見たときにマイケルさんと家族は腰が抜けるほど驚いたそうです。
内訳ですが、集中治療室で滞在した部屋は1日当たり9736ドル(約104万円)と言った具合で、42日間にわたる隔離病棟の滞在費用だけで40万8912ドル(約4375万円)に膨れ上がっていました。
マイケルさんは、これほどの医療負担をかけてしまったことを知り、回復したことに罪悪感を覚えると述べています。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●もし病院の請求書が1万ドル(約107万円)だったら、それは自分にとって大きな問題になる。でも請求書が100万ドル(約1億700万円)だったら、それは病院の問題となる。
↑どんな病院の請求書も問題となるよ。ちょっとした治療で、数か月〜数年の貯金を使い果たすべきではない。
生死を分けるような問題のときは無料であるべき。どの政府も市民を守る責任があるのではないの?
↑もうあまりに長く、アメリカ人は医療はお金持ちの特権で、暴利をむさぼるべきだと考えられてきた。
●狂ってる。血まみれなのに、支払いができないと救急車から飛び降りようとした人を知っているよ。
↑救急車を呼ぶだけで、1000ドル(約10万7000円)が請求される。
↑サイレンを鳴らすと追加料金。
●最低賃金の労働者にそれを請求すると、50年お金を一切使わずに働かなければいけない。
●その病院のプリンターは悲鳴を上げたことだろうな。
●自分も数年前から病院に何千ドルも借りたまま。法的に裁判を起こされない限りは、彼らがそのお金を見ることはないだろう。自分は生活費でいっぱいで支払い能力はない。
●個人的には、(黒人男性の窒息死事件を起こした)警察との問題より、この件のほうがアメリカの大きな問題。
●彼の顔に「なんてこった、回復してしまった」と言う表情が出ている。
●彼らは死んだほうが良かったと思わすように助けるのか。
●もちろん税金は払わなくちゃいけないが、アメリカの保険はそれよりずっと高くて、さらに医療費も払わなくてはいけない。そのシステムで生活することが想像もできない。
↑アメリカの病院で呼吸しているだけで500ドルとられるよ。
↑だが、息を止めるともっと高い。
医療費高騰が社会問題化しているアメリカ。
さすがに新型コロナ関連は個人負担を減らす流れになっていますが、今後医療システムが改善される機運は起こるのでしょうか。