2020年06月29日 19:31

アメリカの専門医「マスクの有無で、感染力の違いがひと目でわかる実験を行った」海外の反応

 

「マスク装着の有無でどんな違いがあるか」00
新型コロナウィルスの流行初期には「マスクは意味がない」などの主張もありましたが、感染拡大を抑えていることが明らかになるにつれ、法律で着用義務化する国も出てきました。

ところが感染爆発が止まらないアメリカではマスク着用率が上がらず、それどころかマスク義務化に断固反対する市民が少なくありません(理由は後述)。

そんな中、専門医が「マスク装着の有無でどんな違いがあるか、ひと目でわかる実験」を行いました。

実験結果をご覧ください。

A doctor sneezed, sang, talked & coughed toward an agar culture plate with and without a mask.

「マスク装着の有無でどんな違いがあるか」01
Rich Davis, PhD, D(ABMM), MLS@richdavisphd

実験を行ったのは臨床微生物学の専門家であるリッチ・デイビス医師。

口から46cmの距離に培養皿を置き、飛沫が付着すれば24時間後に育ったバクテリアが可視化されるというもの。

医療用マスクを医師が運用しているので、一般人とは条件が変わりますが、それにしてもマスク有り(左)とマスク無し(右)では雲泥の違い。特に「くしゃみ」と「せき」は恐ろしいものがありますね。

こうした実験結果を発表したのは、アメリカのマスク反対派が多いことも背景にあると思われます。

保守派を中心に、公共でのマスク着用義務化に強い反対の声が上がっているのですが、その理由は、
「公権力による自由の侵害であり、合衆国憲法への冒涜」
「神様に与えられた呼吸を奪っている」
「マスクで顔を隠すのは弱さやリベラル主義の象徴」
と言ったもの。

歴史的背景や文化の違いと言ってしまえばそれまでですが、日本の感覚では理解し難しいものがあります。

海外掲示板のコメントをご紹介します。

●使用したマスクのタイプ、口からの培養皿までの距離、それから培養時間などもわかるともっと興味深い。

(投稿者)口から培養皿までの距離は1.5フィート(約46cm)。培養は24時間でこの結果。
医師は医療用マスクを使用したそうだが、手作りマスクでも口からバクテリアが培養皿へ跳ぶのを防ぐと述べている。

●これを誤情報だと主張するのはマスクをしない人間だろうな。マスクの代わりにその口から飛び散るクソを止めるためのオムツを着けろ。

●バクテリアも新型コロナウィルスも飛ばない。水の粒子が全てだよ。

↑エアロゾルもだよ。なので実質飛ぶみたいなもんだよ。

↑正確には、エアロゾルも水の粒子である噴霧の中にある。

●息子が小学生のときにサイエンスフェア(自由研究的な活動)があり、自分は病院で働いていたので培養皿を持ち帰って息子に培養するものを選ばせた。
風呂場の流し場、家族の口の中、手の平から採取したものを、暗くて室温の高い部屋に48時間ほど放置した。
結果はワイルドだった。それほどのバクテリアが自分たちの周りにあるとは思ってもいなかった。サイエンスフェアはとてもうまく行った。
息子は現在、環境保全のディレクターをしている。あの実験をさせたことが進路に繋がるとは思わなかったが、もちろんマスクは着けている。それくらい単純なこと。

●誰か「ウィルス負荷」の概念について説明してくれない?
新型コロナはマスク装着によって飛散するウィルス量を減らせるので、感染に打ち勝つ可能性を上げると聞いたので。
少量のウィルスに感染することへの知識が薄いのだけど、量は実際に関係あるの?

↑その通りだよ、量は関係ある。
もしウィルスたった1つが鼻の中に入ったとして、体内には防御システムがあるので、鼻より先に進めない。それが肺まで届いたとして1つだと1つの細胞しか感染できない。
免疫システムが(1つだと感染が遅いので)検知する時間がたっぷりある。量が多いと免疫システムが検知する前に感染する細胞が増える。そのため組織に広がり重篤化しやすくなる。

●この情報からすると、黙っているのが一番安全と言えるな。

●医師が歌うところを聞きたいと思わなかった?

●人が科学を信じずにマスクを着けないのはひどいな。

●最初にマスクを否定していなければ、ここまでマスクを反対する人もいなかっただろう。

↑アメリカ人じゃないけど、なぜ否定するんだよ?

↑きっとマスク不足を心配してウソをついたんだ。

●彼は何を歌ったのだろう。


ジョンズ・ホプキンス大学の集計(6月28日付)によると、アメリカの感染者は約250万5600人、死亡者12万5400人以上(世界最多)。保健当局トップはすでに感染者2000万人超えの可能性があると推定しています。

感染者急増により、フロリダ州とテキサス州は再び経済活動制限となりましたが、そんな状況でもアメリカ人の3割がマスクを全く装着せず、ときどきしか装着しない人と合わせると過半を超えるとのことです。

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