「イギリスには波のようにうねった伝統的な壁がある…なんのため?」→合理的な理由があった
In England you sometimes see these "wavy" brick fences.
クリンクル・クランクル壁"Crinkle crankle wall"と呼ばれています。
メリットは、同じ厚さの真っ直ぐな壁よりも、レンガの数を必要とせずに大きな強度を生み出していること。
なるほど、言われてみれば城壁にはうねった形のものもありますね。
合理的なことがわかりましたが、ではそれほど普及していないのはなぜなのでしょうか。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●これは「クリンクル・クランクル・ウォール」と呼ばれて、昔住んでいたアングリア(イングランド東部)のあちこちにある。
●これは芝刈り機にとっての悪夢!
↑笑えないな……。
↑イギリスのことだから、羊かアイルランド人を飢えさせて芝生を食べさせるんだ。
↑もしこれが自分の庭なら、小さな庭とか茂みを作ると美しいと思う。
●スレッドのタイトルは「"wavy" brick fences」とあるけど、ウォール(壁)のことをフェンスと呼ぶのは聞いたことがない。「レンガのフェンス」だって? 自分の脳が正しく処理してくれないな。
↑掲示板で誰かが、ビンのことを「ガラス缶」と呼んでいたのを思い出した。
●レンガの量を減らせるなら、もっとこの壁のように作られていないことは罪だろう。
●イギリスに住んでいるけど見たことないな。
↑同じく。
↑全国で75くらいしかない。ほとんどはサフォーク(イングランド東部)にある。
それほど一般的ではない。なぜなら壁は所有地の境界線に使われるのが基本なので、こんな風に作ると自分の土地を失うことになる。
レンガ的には効率的だが、風変わりな人でなければ、このデザインにしない理由がたくさんある。
↑うちの近所にあるけど、私はイギリスに住んでいない。
●久しぶりに興味深い投稿を見た。
●この壁の目的は、強さや頑丈さのためよりもバランスのため。うねりの形はレンガの占有面積を効果的に分厚くする。正しい比率でうねらせると、高さのある狭い建物のときには効果的である。
●トーマス・ジェファーソン(※)が、この壁を1819年にヴァージニア大学に設置しているよ。
(※第3代アメリカ合衆国大統領(1801〜1809年)で「アメリカ独立宣言」の起草者のひとり)
レンガは節約できても、庭がせまくなるなど利便性は下がりそうですね。