美容師に高齢のお客さんからお礼の手紙が届く…多くの人を泣かせた文面
2020年6月27日
「親愛なるサラへ
伝えるのがとても遅くなりました。妻と私は去年のクリスマス前にあなたの店に髪を切りに行きました。
妻は認知症だったのですが、あなたはそうした患者と慣れ親しんでいるかのように、妻を扱ってくれました。
あなたは私を妻の隣に座らせてくれました。髪を切っている間、私がずっと妻の表情を見ていられるように向かい合わせにしてくれました。それは思った以上に良い結果になりました。
残念ながら妻はこの3月に亡くなりました。
あのヘアカットは妻にとっては最後の、そして最高の瞬間となりました。彼女は自分自身をとても美しいと感じたのです。あの日、何度もバスルームの鏡を訪れては喜びに満ちた顔で出てきました。あんなに幸せそうな彼女を見るのはとても貴重でした。
おそらくあなたにとっては、あの日カットした大勢の内の1人に過ぎなかったことでしょうが、その1人に美しさを与え、女性としての感覚を取り戻してあげたのです。
あなたの仕事はそれだけパワーがあることを認識されているといいなと思い、伝えました。
素晴らしい仕事を当たり前のように思ってしまうことは、とてもたやすいことですから。
心から感謝している客より」
なんと心のこもった手紙なのでしょうか。
働く側にとっては小さなサービスだったとしても、受け手によっては人生を左右するような思い出となることがあるのですね。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●なんてすばらしい!
ネガティブなことは速攻で伝えるのに、ポジティブなことは伝わらずに終わることが多い。だけどポジティブなことこそ相手のクオリティを上げたり、落ち込んだり疑問を感じたときの糧になる。
↑(投稿者)まさに!
小さなことのように思うけれど、それが人の人生を変えたりする。今、世界で何が起こっているを考えると、このエピソードはとても幸せな気持ちになった。
●我々がお互いにどんなにインパクトを与えあっているか気づいていないんだ。何て美しい手紙なんだろう。
↑その通り。何がどう影響するかわからない。でもそういう小さな良いことは、お金はかからず、誰かの1日を美しくする。
●これはとてもスイート!
泣きそうになったよ。夫の何という素晴らしい行動だろう。美容師が1日だけでなく1年中いい気持ちでいてくれるといいな。
●なぜ「彼女は自分自身をとても美しいと感じたのです」という文を読んで、涙が出てしまうのかわからない。
↑みんな美しいと感じたいから。
●トイレで泣いている。
↑同じく。
↑今日は何回も行った。
●私は美容師だけど泣ける。間違いなくこの手紙を受け取ったことは、その美容師人生のハイライトの1つだと思う。
●自分ならこの手紙を宝にするね。
美容師業界もコロナ禍の厳しい時期を過ごしていますが、多くの「勇気づけられた」という声が上がっていました。