2020年07月15日 13:06

「アメリカには、この40年に11倍も値上がりしたものがある…なんだと思う?」

 

アメリカでこの40年に1138%値上がりしたもの00
アメリカで40年の間に11倍も値上がりしたものがあると、海外掲示板で話題を集めていました。

いったい何だと思いますか?

US College Tuition & Fees vs. Overall Inflation

アメリカでこの40年に1138%値上がりしたもの01
答え:大学の学費

緑がアメリカ経済全体のインフレ率。
黒が大学の授業料のインフレ率。

インフレ(インフレーション)とは、モノの値段が全体的に上がり、お金の価値が下がること。

緩やかにインフレが進んでいるときは、経済が健全に成長していると言われ、1980年から2020年までの40年で228%上昇しました。

それに対して大学の費用は1183%も上昇。

全体のインフレ率と比べてほぼ5倍の上昇となっています。

このため、多くのアメリカの大学生は、卒業時に多額の借金を抱えてスタートという現実が待っています。(※アメリカでは親に学費を出してもらうのはあまり一般的ではない)

海外掲示板のコメントをご紹介します。

(投稿者)多くの大学が現在オンラインのみとなっているが、特に授業料の減額はない。40年で1200%程も上がっていなければ問題なかったのだが。

↑講義に直接行くより、唯一のオンライン授業のほうがさらに高い。

↑そうだよ。eLearning1授業につき52.50ドル(約5400円)集金している。

↑授業料だけで1授業につき700ドル(約7万5000円)だよ。通常は500ドル。さらにディスタンス教育費を支払い、その上6か月のEブックのライセンス料を150ドル支払わされる。完全なるぼったくりだよ。

●1980年から始まっている特別な理由はある?

↑1965年にFFEL(学生ローンのプログラム)が可決され、そこから少し時間がかかった。大学側がメリットに気づいてリスクゼロでいくらでも授業料を請求できるようになった。それ以降、どんどんインフレ率よりも上昇した。授業料を払える人は減っていき、学生ローンの需要が高まった。
学生ローンの需要に伴い、授業料もさらに上がる。大学はいくらでも請求でき、政府はどんどん小切手を切る。これによって大学入学が簡単になり学位を取る人が増え、学位の価値は下がった。
学生はバカげた学生ローンを両親の時代よりずっと価値のない学位のために手にしている。

●政府が動機づけをしている。政府が学生に法外なローンを出す。大学はそれにより儲けて資産を増やす。政府は学生から一生かけて返してもらう。さらに破産が出来ないようにそれを除外する。支払う学生以外は全員が勝つ。

●大学を考えている学生「教育を受けたいのですが10ドルあります」
大学「すばらしい。その10ドルをいただきます」
政府「10ドル全てを授業料に使ってしまったのですね。では支援します。授業料の助けに9ドル貸します」
学生「すばらしい。大学に行くことができます」
大学「19ドルお持ちですね。授業料は19ドルになりました」
学生「また破産しました」
政府「また全額使ってしまったのですね。では支援に18ドル渡します」
大学「授業料は37ドルになりました」
学生「もう支払えない…」
繰り返し

↑医療コストも同じストーリーだよ。

●授業料は政府がローンを保証をし始めたときから高騰し始めた。大学は損はしないと知っているので喜んで授業料を上げている。この国の教育は本当に後ろ向きだ。

●同じことが不動産でも起こって2008年のサブプライムを起こした。ローンが保証されると乱用されバブルとなる。

●皮肉にもデータは美しく、そしてその醜さも見せる。

↑データには最近がっかりさせられてばかりだ。

●ようやく父親に、コミュニティカレッジはましなオプションであると説得できる。


アメリカの学生のローン地獄は破産も出来ず、多くの国民が悪循環から抜け出せなくなっているとのことです。

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