人類史上最悪の死者を出した「独ソ戦」…4年で兵士の顔はこう変わった
人類史の全戦争の中で、最大の死者数を計上した独ソ戦。(第二次世界大戦中の1941〜1945年にかけてナチス・ドイツとソビエト連邦との間で戦われた戦争。犠牲者3000万人)
ロシアの博物館には、兵士の顔が4年間でどんな風に変わったのか、比較写真が展示されているそうです。
その衝撃的な変化をご覧ください。
A soldier's face after 4 years of war, 1941- 1945.
未来ある好青年だったのが、老人のような顔つきに。
たった4年の違いだそうです。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●(投稿者)この兵士の名前は、 Eugen Stepanovich Kobytev。写真は2枚並べられた状態でAndrei Pzdeev博物館にある。
●彼はロシアの砲兵で、1941年に入隊した。
戦争初期に捕らえられて、ドイツの戦争捕虜収容所で過ごし、脱走し、そしてまた赤軍(ソ連軍)に参加した。バグラチオン作戦の功績でヒーローとして讃えられ、勲章を授与されている。
↑ロシアの戦争捕虜はナチスで非人道的な仕打ちを受けた。飢餓状態で死ぬまで働かされた。この顔になるのも無理はないんだ。
↑4年の戦争でこの顔になったのではない。第二次世界大戦下のドイツの戦争捕虜収容所でその顔になったんだ。
●彼は4年で、ディズニーの子供スターからウィレム・デフォーになった。
↑戦争は地獄だな。
●左は、自信と希望でいっぱいの青年に見える。
右は、傷つけられた呪われた顔に見える。
戦争の真の顔であり、悲劇である。
●こういうタイプの顔は「1000ヤードの凝視」(実戦を長く経験した兵士の、何かにとりつかれたような目つき)と呼ばれる。
とてつもないものを見て、多くの感情や感受性は摩耗してしまった。
●間違いなく顔が痩せたが、左側は照明が直接当たるスタジオポートレート。
右側は強い太陽光で影を作り、特徴が強調されている。
それから当時のスタジオポートレートは加工処理するのも一般的だった。
●目の違いを見てほしい。
●なんて恐ろしい。
●まるで息子と父親のようだ。心と体に与えられるストレスはすごい。
●彼はアーティストだったんだ。
だがドイツがソ連を攻撃したとき、自ら赤軍に入隊した。1941年に怪我をして戦争捕虜となった。1943年に捕虜の身から脱走し、再び赤軍に参加、その後ウクライナ、ポーランド、ドイツなどのいろいろな作戦に加わった。
第二次世界大戦が終わったとき、ウクライナ解放の戦いで活躍したことでソ連のヒーローとして勲章を受けた。
●アメリカが証明してくれるだろう。4年がどれほど長いかをね。
(※大統領の任期4年を皮肉っていると思われます)
●これは戦争よりも栄養失調が関係している。
ライティングなどの違いもあるようですが、それだけでは説明のつかない違いがあります。戦争の過酷さを痛感します。