「途上国の人に質問、先進国の人々が理解していない日常的なことは何ですか?」回答いろいろ
それぞれの国の現実は、そこに住んでみないとわからないこともたくさんあることでしょう。
「発展途上国の人に質問、日常のことで先進国の人々が全くわかっていないことは何ですか?」
この質問に対する、海外掲示板のコメントをご紹介します。
People living in third world countries
●エジプトだけど……。ここで道路を渡ることは、ある意味ですごいスポーツだってこと。
↑カイロに留学してたよ。3か月が過ぎたら、無意識にナイルコーニッシュ"Nile Corniche"(ナイル川沿いの道路の名前)でフロッガー(※)をプレイするようになった。
自分がそんな風に道路を渡っているところを母親が見たら、きっと心臓発作を起こす。
(※危険な道路や川を渡るレトロゲーム)
●スマホはズボンに隠し持って歩いている。なぜなら強奪されるのが至極当然の世界だから。暴力によって強奪されたこともあるし、そういう経験のない人がほとんどいない。複数回ある人もいる。
↑自分は2つ持ち歩いているよ。1つは本物でリュックか靴下の中に入れている。もう1つは5年前に壊れたやつでポケットに入れている。強奪されそうになったらフェイクのスマホを渡す。
↑南アメリカっぽいな。
↑ブラジルだよ。
●アルゼンチンでは、全ての物価が毎日上がる。
↑同じくアルゼンチン人だけど、店に行くとその前に見たときより5〜10%値段が高い。
↑同じくアルゼンチン人。インフレと不安定は最悪だよ。値段も悪夢。
↑トルコもアルゼンチンとそう大差ないな。
●ベネズエラでは4Mbpsのインターネット回線が最も速い。
●財産と稼ぎの価値が、いきなり5分の1に減った。レバノンへようこそ。
↑レバノンへ行ったことがあるよ。人々はフレンドリーで食べ物はおいしい。政治家が台無しにしていくのは本当に残念。それはレバノンだけではないけどね。
●
・水は週に2回だけ流れてくる。1週間持たせるために庭のタンクをいっぱいにしておく。
・パン屋にパンがあるか尋ねなければいけない。
・みんなが銃を所持(合法ではない)。
・安全のために窓には鉄柵。
・強盗されたら、その犯人が警官である可能性は非常に高い。
・行方不明者を探すため犯罪者にお金を払う。未成年飲酒は普通。
・9割方、近隣諸国へ薬を買いに行かなくてはいけない。
・出かけるときはスマホをズボンの内に隠さなければいけない。
・国の通貨では1か月に120リットルのガソリンしか買えない。もっと必要な場合は30ドル以上払わなければいけない。
●家の周りに恐ろしくたくさんの阻止をするメカニズム。
全ての窓に泥棒よけの鉄柵、玄関の前には鉄格子のドア、寝室までの廊下にも鉄格子のドア。ドアは施錠する。フェンスがなければ、それは侵入して殺してくれと言ってるようなもの。南アフリカ。
↑割れたガラスを家を囲むレンガやコンクリートの上に設置。
●アメリカ人だけど、70か国以上で仕事をしてきた。ニカラグア(中米)の話をしよう……。
そこに住所はない。泊まるホテルに行くには日の出や日の入り、存在するかどうかわからない湖などの目立つ目印から、だいたいの方向を何世紀も使ってもいない単位で説明を受けるだけ。とにかくすごいよ。ニカラグアでは、どこかにたどり着けるだけですごい。
↑ニカラグア人だけど、アメリカの大学に留学した。
アメリカの住所の短さが理解できなかった。ルームメイトに「ねえ、『ここは図書館の向かいにあり、家は白くて角にある』とか書かなくていいの?」と聞いたら、彼女は「えっ?」となっていた。
●医者が少ない。救急の予約は1〜2年後。それに病院は飽和している。大国から寄付を受けても、設備もなければ、それを動かす専門家もいない。
↑ペルーだろう?
●野良犬だらけ。そこら中にいて襲われる危険がある。群れで行動し、夜明けや夜半に通りを歩き回るのは不可能である。ヨーロッパに引っ越したけど、今もリードにつながれて散歩する犬を見て、わけもなく緊張する。
●パンを買うのに何時間も並び、ガソリンを買うのに何時間も並び、調理用のガスを買うのに何時も間並び、帰宅したら停電している。
↑わかるよ。スーダン人より。
●毎月、家の前で発砲がある。
↑メキシコだけど、そんな感じ。格差は恐ろしいよ。
●昔は大砲の音で目を覚ましていた。今はトロント(カナダ)でブルージェイ(鳥)の声で目覚める。とてもドラマチックな人生の転換。アフガニスタンに住んでいた。
●大きな違いは、先進国ではものごとが機能している。
後進国はその逆で、テクノロジー、道路、制度……何も正しく機能はしない前提があり、暗黙の了解として受け入れている。
道路は穴だらけ、毎日のように停電、全てが故障し、政治家は信じられないほど腐敗している。(もちろん欧米の政治も腐敗しているのは知っているが、私達の腐敗とは次元が違う)
↑モロッコ在住だけど、ドイツに旅行をした。
電車を待っていると到着時刻が7:23と表示されていた。それがめちゃくちゃおもしろかった。分刻みで到着する電車なんて想像もできない。真剣にそんなことが可能だと思っていなかった。実際にその時間が秒単位で迫ったところで電車が入ってきてショックを受けた。動画に撮って友だち全員に見せた。誰もがリアルだなんて信じなかったからだ。
途上国で暮らすことの現実や、先進国に住むことのありがたみを実感する投稿ではあります。