バングラデシュに避難する男性、歩けない両親を肩にかついで160kmの道のりを踏破する
ロヒンギャ難民をご存知でしょうか。
ミャンマー・ラカイン州のロヒンギャ語を話すイスラム系少数民族のことを指し、迫害や暴力を避けて周辺諸国へ約100万人が避難しています。
居住地を追われた青年が、両親を置いていけないと二人を肩に担いで160kmの道を歩きました。
目的地のバングラデシュに到着したときの彼らの写真が、人々に衝撃を与えています。
This man from Burma, who fled to Bangladesh
両親を運ぶ意思の強さが伝わってきます。
歩けない両親をバスケットに寝かせ、決してたくましいとは言えない体格の男性が、160kmもの道のりを7日間かけて歩いたのです。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●もうこれは頭が下がる思い。本当に物事の見方が変わる。
↑一方オレは17個のアラームが5分おきに鳴らなけりゃ、ベッドから出られもしない。
彼は靴もないというのに、オレよりずっとかっこよく心が揺さぶられる。
アメリカに住んでいることを幸運に思うよ。政治的なドタバタ劇はあるけどね。
彼が二度とこういうことをしなくて済むように祈るよ。本当に偉大な男だ。
●彼がアメリカ人じゃなくてよかったよ。でなければ(両親が重くて)フォークリフトが必要だった。
●これでいつ親子ゲンカになっても、彼はこのことを持ち出せるな。
↑それはアジアの子供の親孝行ぶりを知らない。親に怒鳴り返す? そんなケースはまれだ。身体障害の親の面倒をみて、兄弟姉妹の面倒をみて、家族のために料理をするのが当たり前。
個人的にはそんな状況を好ましいとは思ってないが、親としては主力となってくれる子供がいるのはうれしいだろうね。
ベトナムのミス・ユニバース候補が、ゴミを拾っては母親の足に感謝のキスをしたというエピソードを話していた。
欧米の子供が両親に対してどんなふるまいをしているのかを初めて知ったときは、ショックを受けたし、少しうらやましいと思ったよ。
●なんて偉大な息子だろうか。
↑全ての両親が、そういう息子を持つ価値があるとは思えないが、なんて男だ。
↑「重くないよ、だってかげがえのない両親だから」
●こうした投稿は、自分がいかに優遇されているかを自覚できる。
なのにまだ死にたいと思っていることもね。余計に自分が生きてる価値を疑ってしまう。まぁ、これは自分だけかも。
●無神経な意見に聞こえてほしくないけど、発展途上国の人々はほんと金属製だよ。
●この写真の背景を説明すると、この男性はミャンマーで生まれ育ち、イスラム教徒への迫害によって避難する必要があった。
↑2012年にロヒンギャと仏教徒の間で大きな衝突が起こり、死者が出て、何万人というロヒンギャ難民がバングラデシュ、マレーシア、タイ、インドネシアに逃亡することになった。(Rohingya genocide - Wikipedia)
●正直に言うと、その棒に感心している。1インチくらいしかないのに2人を運べている。
●自分の全権力を動員して、彼に敬意を払いたい。
避難先のバングラデシュでは難民の数が膨れ上がり、支援が追いついていないとのことです。