ティラノサウルス「スタン」の標本が競売に…化石の史上最高額を大幅に更新する
ティラノサウルス・レックスの発掘された化石は約50体、そのうち完全骨格はわずか3体のみ。
オスの成体「スタン」、メスの成体「スー」、幼少の「ジェーン」です。
これまで化石史上の最高額で落札されたのは、スーの840万ドル(約8億9000万円、1997年)でしたが、今回スタンが競売に掛けられ、最高額を大幅に更新しました。
スタンはニューヨークのクリスティーズで競売に掛けられ、落札額は3180万ドル(約33億6000万円)。
クリスティーズの予想額600万〜800万ドルを大幅に上回りました。
体長約12m、体高約4m、体重約8トン(推定)で、死亡時の年齢は20歳。
頭蓋骨と首にかまれた跡があり、他のティラノサウルスと争ったものとみられています。ただし治癒痕もあるため、ケガを受けた後も生き延びた証拠なのだとか。
落札者は今のところ明かされておらず、専門家は今後の研究が滞らないか懸念を示しているとのこと。
スタンのレプリカ標本は30点製作されており、日本では国立科学博物館や北九州市立いのちのたび博物館で展示されています。