紀元前にカエサル暗殺を記念した金貨、硬貨として史上最高額の3億6500万円で落札される
共和政ローマ末期の将軍であり、皇帝の代名詞ともなったユリウス・カエサル(英語名ジュリアス・シーザー)が暗殺されたのは紀元前44年。
その2年後の紀元前42年に発行された記念金貨がオークションで競売に掛けられ、硬貨として史上最高額で落札されました。
金貨にはマルクス・ユニウス・ブルートゥス(英語名ブルータス)の肖像が描かれ、ブルートゥス自身が発行したもの。
落札額は270万ポンド(約3億6500万円)。
金貨の保存状態は極めて高く、鋳造時の状態に近いとのこと。
裏側の短剣は暗殺に使ったもので、帽子は当時の解放奴隷に与えられた自由を意味するもの。
暗殺の首謀者ブルートゥスはカエサルの腹心であり、シェイクスピアの悲劇『ジュリアス・シーザー』のセリフ「ブルータス、お前もか」は、Wikipediaにまとめられているほど有名です。
(ブルータス、お前もか - Wikipedia)
ブルートゥスが金貨を発行したのは、自身の正当性や権力誇示行為だと見られています。
カエサルの名は、後世のローマ帝国およびその継承国家で君主号(ドイツ語のカイザーやロシア語のツァーリ など)として用いられました。
(カエサル (称号) - Wikipedia)