かつてソ連のチェスプレイヤーが亡命した大胆な手法
1976 Amsterdam chess tournament, Soviet grandmaster Viktor Korchnoi politely asked an English competitor, credit:Stefan64
25歳でソ連のグランドマスターとなったヴィクトール・コルチノイ氏は、1975〜1976年のオランダのチェストーナメントに出場していました。
そのときの対戦相手であったイギリス人に、「政治亡命者の保護」は英語でどんなスペルかを尋ねました。
教わった彼はそのまま警察に行き、亡命したいと告げたのです。
この件はトーナメント結果をかき乱すものとなり、コルチノイ氏は特にソ連のプレイヤーたちから大きな批判を受けました。
しかしながらオランダへに亡命した彼は、その後スイスの市民権を得てチェスプレイヤーとして生涯を全うしました。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●計画を遂行するために、何年もかけてチェスをマスターしているのがすごい。
●だけどオランダの警察官が、英語がわからなかったらどうするつもりだったんだ。
↑オランダ人さえもうオランダ語がわからなくなっているので、英語にしたんだ。
↑デンマーク人も同じ問題を抱えている。
↑基本的にオランダ語は英語を酔っ払ってしゃべるようなもの。
↑Google検索によると、オランダ人は最も英語の達者な非ネイティブスピーカー。デンマーク、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーなどを上回る。
●(投稿者)追加情報:コルチノイ氏は、その時点ですでにチェスの蔵書一式を密輸出していた。基本的に機会だけをうかがっていたということ。
↑そうだよ、彼は家族を残していった。
↑本は持ち出して、家族は重かったのか。
↑読書家なんだ。
↑彼はグランドマスターだよ。いくつかの必要な駒を犠牲にするのは、彼にとって新しいことではない。
↑この動きはグランドマスターの犠牲と呼ばれている。
●ファミリー・ギャンビット。
(※チェスの天才少女のドラマ「クイーンズ・ギャンビット」を文字っている)
↑書籍がソ連から出た途端、書籍は家族に昇進したんだ。
●70〜80年代は、まるで10代が門限を破るかのように、ロシアのスポーツ選手がよくロシアから抜け出していた感じである。
●それで彼の妻子はどうなったの?
↑調べてみたら6年後の1982年に後を追って亡命しているが、そのすぐ後に離婚している。
↑彼女はグリーンカード(永住権)のために彼を使ったのかい?
↑いや彼は彼女が到着してすぐ離婚したよ、その頃すでに相手がいたので。
生涯をチェスに費やしたコルチノイ氏は、高齢になってからも実力を保持していたことでも称えられています。75歳のときに世界ランキング85位でした。(※当時のベスト100のうち、次に高齢だったプレイヤーは53歳)
2016年に85歳で亡くなっています。