「母国語なのに…」フランス人がケベック州(カナダ)のフランス語のテストに落ちる
居住するための査証(ビザ)を取得する際に、言語テストを義務化している国も多いですが、カナダのケベック州ではフランス語のテストが必須になっています。
(※ケベック州はカナダで唯一、フランス語のみが公用語)
母国語であればテストは楽勝であると思いきや、フランス人で落ちた人がいると話題になっていました。
Immigrant from France fails Quebec's French test for newcomers :Reddit
Immigrant from France fails Quebec's French test for newcomers https://t.co/C1MRovREwP pic.twitter.com/KeHqj8f62z
— Ottawa Citizen (@OttawaCitizen) April 6, 2021
テストに落ちたのはヨハン・フラマンさん。
フランス生まれフランス育ちの男性ですが、カナダの居住権を得るためにケベック州のフランス語のテストを受けたとのこと。
母国語のテストなので、特に勉強もしなかったと言います。
しかしながら結果は不合格で、本人もばかげていると驚いたとのこと。
ネイティブでも落ちるのであれば外国人にとって難しいのは当然ですね。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●友人がオンタリオ(カナダ)の永住ビザ取得の英語テストに落ちた。彼はオーストラリア人だけどスピーキングで落ちた。
●これはフランス語の違いの話である。記事を読んだが、彼はそのタイプのテストの準備もしていなかったと言う。
同じことがニュージーランド出身の夫にもあった。カナダの永住者の居住権を得るため英語の熟練テストで落ちかけた。
もちろん英語は堪能なので勉強などしなかった。ところが自分が感銘を受けたスポーツマンについて3分のスピーチをしなくてはいけないとは、誰も彼に教えてくれなかった。彼はスポーツが嫌いな人なので。
ほとんど落ちかけたけど、1点差でなんとかすり抜けた。彼は文法も苦手なので作文もひどかった。
↑英語のテストだったら、なぜスポーツが嫌いかをひたすら話しても許されるべき。むしろ科学者や哲学者に感銘を受けたとかね。
スポーツはテストで扱うにはひどい題材で、少なくともスポーツ用語を知らなくてはならない。例えば野菜についての語彙テストをされたら、自分も母国語でも多分落ちる。
↑もしスポーツが嫌いだったら!!?? それはクレイジー!!! 自分は何時間もマイルズ・デイビスやピンク・フロイドやクラシックの作曲家について話せるけど、スポーツ選手なら60秒もムリ。 それはクレイジー!!!
↑何てバカげたテストなんだ。
●彼のフランス語力を免罪してあげないといけないと思う。
●ほとんどの人は自国の移民テストに落ちるよ。なぜなら誰も気にしないマニアックなことが出題されるので。
↑そうだよ。10歳のときにイギリスからカナダに引っ越し、今25歳だけど、ここがホームだと思っている。
だが市民権を得るには大きなハードルがあって、高額のお金と、マニアックな質問や作文などが必要。
↑母国の大統領の名前も知らない人が多いことを思えば、驚きではない。
●ケベックのフランス語テストはかなりハードコア。
生まれも育ちもモントリオールの父の友人で、知能の高い彼が政治の質問で落ちていた。
↑テストは望ましくない人をふるいにかけるためのもの。
●ケベックのフランス語は、ヨーロッパのフランス語とはかなり違うよ。
特に聞いたり話したりはね。なのでアクセントや用語がわからなくても驚きはしない。
●2年くらい前にニース(フランス)を訪れたことがある。ツアーガイドにフランス語で話しかけたけど、自分のケベックなまりが不快だったのか、やめろと言われた。
公平に言うと、そのツアーガイドの高慢ちきさと、典型的なケベック人の高慢ちきさのレベルは一緒だね。
●「すみません、あなたのフランス語はブロークンさが足りません」
●ほとんどのアメリカ人も、自分の国の市民権のテストに落ちるよ。
●思うに両極端だったんじゃないかなと思う。英語でいうと南部なまりのアメリカ英語とスコットランドの英語くらいに。
●ほとんどの人は移民用の言語テストに落ちるよ。それはみんな聞いて話して学ぶからで、文法が使えても、たいてい具体的に質問されるとルールを説明できない。
↑これは言語的な専門的知識がないからではなく、単なる外国人を排除するために設定された偽のルールだからね。
残念ながら彼は失敗した最初のフランス人ではない。ある博士課程の学生が落ちた理由は、彼女の学位論文に英語の章があったため。
彼女は極めて聡明なフランス市民で、ずっとフランスかフランス領カナダにいたが、彼女がバイリンガルだったことが理由で拒否された。
●オーストラリア人も英語のテストによく落ちている。
大陸が異なれば方言的な違いも大きいだろうし、それなりの準備をして挑まないといけないようです。