「心理学の実験で面白いものを教えてください」回答いろいろ
What are some psychology experiments with interesting results?
●ネズミを隣り合ったドア付きの2部屋に分けて入れた。
右側のネズミだけがドアを開けられる仕組みだった。ゆっくりと左側の部屋だけ水を入れてあふれさせると、右側のネズミが危険に気づいてドアを開ける。
今度は左側にいたネズミを右側に移して同じ実験をすると、自分たちが不快さを体験していることからドアを開けるのがずっと早い。基本的にネズミは共感できるのである。
●快楽順応。
簡単に説明すると、宝くじに当選した人と、体が不随になった人に人生の満足度についてのアンケートを取った。明らかに明暗分かれる差があった。しかしながら1年後に同じアンケートをとるとスコアは同じくらいになる。
ポイントは人生に何が起ころうと(良きも悪きも)、必ず順応して人生が中立に感じるようになっていく。
●報酬付きの実験研究に参加したことがある。
飲んでないのに酔っ払っていると錯覚した。
他の2人と同じ部屋に入れられ、一定時間、交流しながらクランベリージュースとウォッカを飲むように指示された。飲んだあとでまた別の部屋に入れられ、そこでコンピューターに出てくるフラッシュカードの文字を読むように指示された。
この時点でかなり酔っ払っていると感じていた。研究者が戻ってきて、車のカギを渡されたとき、アルコールは飲まされていないと説明された。
私達が実験でアルコールを飲んでいるものと思い込んでいるので脳が勝手に酔う効果を作り出しているとのこと。
それを聞いてすぐに自分も目が覚めたようになり、すごいと感じたことを覚えている。
●アッシュの同調実験
6人ほどに3本の直線を見せて、3本のうちどの直線が一番長いかを言う実験を行った。その実験では最後の1人だけが、実際の実験者でその他の人は、答えを指示されている者たちで、最初のいくつかの質問では正しい答えを選び、その後間違った答えを選んだ。実験の参加者は、正しい答えを言うべきか、他人に同調して間違った答えを言うべきかの葛藤がある。だが結果的には同調してしまうというもの。
●ネズミにコカインが出るレバーを押すことを教えて、そのレバーがある箱に入れておくと延々とそのレバーを押す。
ネズミは食べることも飲むこともやめて、コカインだけを摂取する。だが同じようにネズミにコカインのレバーを教えて今度は、豊かな環境(一緒に遊ぶネズミの仲間、おもちゃ、冒険できる場所など)といっしょに与えられたら、今度はレバー時々押すものの、前よりずっと頻度が減った。
↑一般的な感覚だよな。幸せなら薬物はいらないんだ。
●名前は忘れたが、一緒にサバイバルすると2人はとても親しくなると言うもの。死のサバイバルではなくともジェットコースターのように心臓がドキドキするようなものでも起こるらしい。
↑ダットンとアロンの1974年の吊り橋理論。
吊り橋とそうでない橋を渡った男性に心理学の学生のふりをした女性が景色の課題についてアンケートを求めて話しかけ、男性らはそれに答え、さらに与えられた写真についてドラマチックな話を作らなくてはならなかった。
そして彼女は自分の電話番号を教え、結果に関心があるなら電話をくださいと伝えた。
すると揺れる橋を渡った男性のほうが電話をかけてきた人が多かった。それは橋を渡る緊張感と女性への恋愛感情を誤認するからである。
●スポーツにおいて赤色の影響。
テコンドーの試合を見せて、審判が赤色(対戦相手は青色)の選手に対して点数をより与えやすいというもの。色を逆にすると、やはり赤に点を多く与えていた。
●(キャンドルなどで)ぼんやりと照らした鏡を10分以上見つめていると、幻覚を見始める。見えるものは個人差があるが、モンスター、奇形なもの、一般的な変なものなどが見えることから、統合失調症のシミュレーションをするのに使われていた。
この応用を大学で友人のためにやったがビビってしまった。自分の顔がもう自分の顔でないように見え、見るのをやめて長く放心状態だった。
何という名前の研究だったかは思い出せない。
●ウェグナーと白クマの理論。
白クマの事を考えないようにと指示されると、考えようとしている人より考えてしまうこと。
(Ironic process theory - Wikipedia)
●ピグマリオン効果:学習者に期待をかけると成績が長期的に向上する。
(ピグマリオン効果 - Wikipedia)
心理効果を上手に使えば、人生を改善することができそうですね。