アメリカの高額なインスリン価格を下げた男性に称賛の声が集まる
アメリカでは医療費が異常な高騰をしているため、糖尿病などの持病を持つ患者にとっては死活問題で、インスリンが買えずに命を落としてしまう人のニュースも珍しくありません。
高額のインスリン価格を下げる取り組みに成功した人がいました。
Thank goodness for common sense. I wish it was free tbh! : Reddit
WE DID IT!! We capped the out-of-pocket cost of insulin in Texas!
— James Talarico (@jamestalarico) May 24, 2021
Our bill is headed to the Governor’s desk for a signature! #txlege https://t.co/EMe4zfph4n
テキサス州下院のジェイムス・タラリコ氏のツイート。
「3年前に昏睡状態に陥り、死にそうになった。1型糖尿病と診断された。最初の30日分のインスリンに684ドル(約7万5700円)を支払った。中には月額1000ドル(約11万円)以上払っている人もいる。支払えずに亡くなる人もいる。 本日、1か月50ドル(約5500円)を上限に定める法案を提出した」
これはもともと4月始めのツイートだったのですが、5月の終わり頃に州の法案が通りました。
身を持って政治システムを変えようと働きかけたのは、インスリンの高額さを身もを持って経験したからこそですね。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●なぜインスリンの値段はそんなに高いの?
↑製薬会社による価格の釣り上げだよ。客はそれがなければ死ぬので絶対に買う。なのでどんなバカげた値上げもできるんだ。
↑それは値上げによるどんな深刻な結果も、メーカーは関係ないからだ。
↑生きるためにどんな値段を払いますか。
他の先進国が強いた均等化させるための全てのコントロールを取り除く。それがアメリカ合衆国だよ。
●そうだよ、胸の悪くなる話だよ。昔、猫のためにインスリンの瓶を12ドルで買っていた。90年代の話で、巨大な製薬会社が理由もなく値段を釣り上げる前である。
↑10年前に犬のためにインスリンを買い続ける必要があった。1瓶80ドルで針1箱で25ドル。始めは月に1瓶必要でまだ買うことが出来た。残念なことに犬の状態は悪くなり、もっとインスリンが必要になった。そして毎月インスリンの値段が上がった。
彼女が亡くなるころには2週間分の1瓶が140ドルで、針の箱は50ドルだった。
節約するために注射を再利用しなくてはいけなかった。本当にばかげている。大手の製薬会社のために自分は借金ができた。
↑うんざりするのは、この法案を通すのに議員が死にかけてまでやっていること。これがアメリカでは日常的にインスリンを買えない人々に起こっていることも気づかずにだ。
●大手の製薬会社が病人相手からお金をとりあげようとしている。
↑体験者なのでこれはとてもリアル。
●法案を提出することはすばらしいが通過したの?
↑通ってる。
●糖尿病のイタリア人として、気分が悪くなるほど高額のインスリンは想像もつかない。システムが最低だよ。そういう法律が通過しつつあることが喜ばしい。
●ヘルスケアは利益のためにすべきではない。誰も医療費のために破産したり死んだりしてはいけない。
●アメリカでは:「月50ドルのインスリン! 笑顔にさせる」
人道的な他の国では:「月のインスリン代が50ドル? ひどい野蛮人だ!」
↑月に50ドルでさえ受け入れがたい。良い方向へ向かっているが、自分は1か月12ドルのカナダへ引っ越したよ。
●吐き気がすることは、そのインスリンは人の命を救う薬で、5ドル以下で作れること。なのに製薬会社は強欲で我々をすっからかんにしようとしている。なぜなら彼らは我々が生きていくために払わなくてはいけないことを知っているからである。
人がそれほど多く亡くなっている事実があっても、変革は難しいようです。