「10代のときにシリア内戦から泳いで逃げてオリンピック選手になった」女子バタフライのユスラ・マルディニ選手
五輪の競泳女子100mバタフライに出場したユスラ・マルディニ選手(23歳)は、「難民」の代表として参加しています。
紛争が激化するシリアから脱出する際にボートが故障し、泳いでボートを押した経歴を持っています。
A Wholesome Olympian. : Reddit
Join the global #StepWithRefugees challenge! Cover 1 mile or 2,000 steps by June 20th and tag 3 people and challenge them to do the same. You can walk, run, dance, swim, ride a bike - you can do anything you like!
— Yusra Mardini (@YusraMardini) June 11, 2019
I challenge YOU!https://t.co/05shxW9taN pic.twitter.com/kEwLNK59iv
紛争が激化した2015年に、家族と共にシリアから脱出したユスラさん。
当時は死が隣り合わせで、学校や泳ぎに行くだけで射殺される恐怖を感じていたとのこと。
脱出の際に乗ったボートが故障し、泳ぎの得意な彼女とその姉は4時間もロープを引っ張ってエーゲ海を泳ぎ、トルコ沿岸のレスボス島(ギリシャ領)にたどり着きました。
その後ドイツに渡り、2016年リオ五輪と東京五輪に難民選手団として出場しています。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●ドイツのポッドキャストで彼女のインタビューを聞いたことがある。とても賢くて勇気付けられた。インタビュー時はドイツに来て1年半〜2年くらいだったのに、驚くほどすばらしいドイツ語を話していた。
↑シリア人は一般的に他の地域へ行くとすぐに適応して成功することで知られているよ。
●これはもう「次のすごいレベル」とか「スーパーヒューマン」とかのカテゴリに属するよね?
沈みそうなボートを3時間も押して海で泳いで、他の人も助けたとかエピソードを読んで、なんてこったと思った。
●IOC(国際オリンピック委員会)の難民選手団は、2020年東京オリンピックでは個人の難民選手として出場する。フランス語の頭文字から「EOC」と呼ばれている。2016年の19人から2020年は29人に増えた。
(2020年東京オリンピックの難民選手団 - Wikipedia)
●オリンピックに出場する前に、すでに勝っていたんだね。
↑すでにプラチナメダルだよ。
↑オリンピックに出場することが、人生で成し遂げた一番すごいことじゃないって想像できる?
●これは「できる」"can do"ではなく「やる」"will do"だね。
↑「しなければならない」"must do"、そうでなければ死ぬ。
●これは好ましいことじゃない、これは悲しい。
↑そうしなくちゃいけなかった境遇が悲しい。でもオリンピックで競技ができていることは好ましいことだけどね。
●今日の自分。ベッドからトイレに行き、そしてベッドに戻った。
↑彼女の姉のサラ・マルディニ"Sarah Mardini"をググることをおすすめする。彼女はエーゲ海を渡る際に難民の命を救ったことで迫害を受けたヒロインだよ。
●彼女が海で泳いだ……船を進めて? 彼女はボートまで泳いだの? 混乱しているんだけど。
↑彼女と姉+18人の20人で7人乗りの船に乗り、すぐエンジンが止まった。
そのとき彼女はまだ14〜15歳で姉は2歳ほど年上なだけ、泳げる人が少なかったので水に飛び込んでボートにあるロープを引っ張って岸まで泳いだ。姉妹ともシリアで水泳選手としてトレーニングしていたのと、他に泳げる人がいなかった。
姉のサラはロープを強く引っ張りすぎて背中を痛めたことで水泳はあきらめ、人権問題の提唱者となっている。
ユスラは泳ぎ続け、これは彼女の2回目のオリンピック出場。
普段着やプライベートの彼女はインスタグラムをどうぞ。
(Yusra Mardini(@yusramardini) • Instagram)
Yusra Mardini introduces her book 'Butterfly' 🦋 for Our Shared Shelf - which we are very excited to announce is one of our July & August book selections! 💓 pic.twitter.com/X7lUvBa1nF
— Our Shared Shelf (@OurSharedShelf) July 2, 2019