ドイツにある23階建ての「窓のないビル」…ちょっぴり不気味な外観には理由があった
State Archive in Duisburg. The overpowering brick tower doesn't pay justice to the intricately beautiful existing warehouse facade. Shame pic.twitter.com/irnB0rEuzQ
— Henry (@bluehorizonkits) August 1, 2017
こちらがデュースブルクにある23階建てのビル。
こんなに大きな建物なのに、窓がない!
下のほうは元々あった窓枠をレンガで埋める念の入りよう。なんだかホラー映画に出て来そうな不気味な雰囲気が漂っていますが……。
Je crois que j'ai trouve le plus gros repaire de vampires du monde ! pic.twitter.com/e6Vn7S6bXj
— C'est cadeau (@AtheismisComing) September 7, 2021
その正体はノルトライン=ヴェストファーレン州(NRW State)の公文書館。
外気や紫外線から重要な書類等を守るための措置で、下の部分はかつてトウモロコシ用サイロだったものを再利用しているとのこと。
内部の写真はこちら。
NRW State Archive, Duisburg by Ortner&Ortner
理由を聞くとホッとしますが、この建物の中に長時間いると気が滅入りそうではあります。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●紫外線や外気から保護されていて完全管理された環境。紫外線はインクや染料を破壊し、紙やフィルムさえも劣化させる。大気中にさえ損傷の原因となる汚染物質がある。
↑(投稿者)納得した。
1700年代の書類も保存されているらしいので、完全封鎖する必要があるんだろうね。
●マインクラフトの初心者が作った建物のように見える。
↑ははは。笑ったよ、その通りだな。
↑モノポリーピースにも見える。
↑マイクラ初心者はレンガではなく土から何かを作るよ。これは経験者だけど創造力がゼロのプレイヤーによる建物だ。
↑自分がマイクラで造ったものは、全部6歳児がクレヨンで描いた感じだよ、つらい。
●それは国立の公文書館ではなく、地方自治体であるノルトライン=ヴェストファーレン州の州立公文書館だね。
●「ヴァンパイアの要塞? いいえ、えっと、このビルは政府用です。そうです。当局の古い書物などを保管しています。退屈なものしかないので見学は許可できません。ヴァンパイアはここにはいません」
●公文書館として理想的。
完全に光をコントロールできて、簡単に環境管理ができる。こういう公文書館のためのスペースがもっとあれば良いのにね。
場所によっては書類を適当に保存しているだけのところもあってり嘆かわしい。自分が見た最悪のところは黒カビが生えた傾いた棚に、いくつもの箱が水たまりにつかっている状態だった。
●スイスのチューリッヒの街中にも窓のないビルがある。世界で最も高さのある大穀物倉庫だよ。
(Swissmill Tower - Wikipedia)
●中で火は使わないことだな。
完成したのは2013年でドイツ最大の公文書館だそうです。