「今のイギリスで使われてる単位は…これだけややこしい」イギリス人も混乱
世界のほとんどの国で主流となったメートル法。そうでない国はアメリカ(ヤード・ポンド法)を含めて数えるほどになりました。
しかしながらイギリスではヤード・ポンド法も根強く残っている移行段階にあることから、混乱も多いのだとか。
現在のイギリスでどんな風に単位が使われているのか、まとめたものをご覧ください。
How to measure things like a Brit : Reddit
イギリスで何かを計る/測る/量るとき
速度:時速○○マイル
長い距離:マイル
短い距離:メートル、フィート、インチ
ジョギングの距離:キロメートル
温度:摂氏
人間の重さ:ストーン、ポンド
人間以外の重さ:キロ、グラム、トン
ビールの体積:パイント
ミルク(牛乳)の体積:パイント
ミルク(ヴィーガン用):リットル
それ以外の体積:リットル
なんとややこしいのでしょう。
似た物でも単位がころころ変わっていますが、徐々にメートル法へと切り替わる過程の苦しみなのでしょうね。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●イライラするほど正確だね。だが身長を忘れている。
人間の身長:フィート&インチ
馬の体高:ハンド
(ハンド (単位) - Wikipedia)
●ミルクで挫折した。
●レシピを見るとき
おばあちゃんのレシピ本:ポンド&オンス
アメリカのレシピサイト:(ポンド&オンス中心だけどイギリスとはちょっと違うので)全てのカップの換算をググって頑張って!
それ以外:グラム、キログラム、リットル
↑新しいレシピに挑戦するときに最高にイラッとする。
↑亡き祖母(1905年生まれ)は「このケーキには1ポンドのバターが必要」と話してたけど、それはメトリックポンドのことで500gだった。
デンマークではメトリックポンドが法的に1839年に採用された。そこまで1ポンドは496gだった。
●コモンウェルス(かつてイギリス植民地だった国)では、1文の中に混ぜ混ぜに使ってないか?
「それでお前の車はリッターあたり何マイル走るの?」
「ここから2kmほど先の店で数パイント飲もうぜ」
↑(スコットランド人)
われわれはガソリンはリットルで買うけど、まだガロンあたりのマイル(燃費)を使う。
↑(イギリス人)
ちょっと不自然だが以下のような文なら使う。
・「今5kmほど時速6マイルで走ってきたよ」
・「沸騰した2パイント半のお湯を取り出してくれる? 50gのチーズを溶かさないといけないんだ」
・「ガソリンは最近あまりに高すぎる。リッターあたり136ペンスもする。新しい車はガロンあたり65マイル走るので良かったよ」
●インチはほぼ男性のプライベートな部位にのみ使う単位である。
↑それとテレビ。
↑それと身長。
●(スコットランド人)
ジョギング・マラソンなど
競争してるとき:キロメートル
競争してないとき:マイル
●(イタリア人)
飛ぶか浮く物のスピード:ノット
●牛乳はちょっと簡易化してある。もしUHTのロングライフミルクならリットル。
それからビール缶でドラフトビールではないなら、どちらも使う。
●アメリカのナンセンスな測定のしかたを与えたのはイギリスだったんだな。だから今では全てのアプリやWEBサイトで換算しなくちゃいけないんだ。
↑アメリカの単位は同じ名前だが少し量が違う。アメリカのパイントは473mlで、イギリスのパイントは568ml。
●(イギリス人の20代)
・血液はパイントとミリリットル
・水はリットル
・馬はハンド
・肉はハンバーガー類はポンド、それ以外の挽き肉類などはグラム
・積雪はインチ
・短い長さはミリからセンチメートル。そこからインチへ行き、それからフィートは8〜9くらいまで、その先はメートルで、さらに伸びるとマイル。
●トンも違うシステムがあることを知った。
↑(投稿者)
イギリスのトン=1016kg
メートル法トン=1000kg
アメリカのトン=907kg
●これらは真実だけどルールではない。ほとんどは個人の好み。
自分の体験ではほとんどの若者は体重をキログラムで言い、走ったりサイクリングの距離をマイルやキロで言っている。
↑その通り。自分も体重はキロだね。ストーンやポンドがどれくらい重いかわからない。多分ほとんどの友人もそう。
イギリスでも若者と年配者でも違いがあるようで、いかにも過渡期という感じがします。
インターネット時代の今となっては、世界の単位が統一していたほうが便利ですね。