「マクドナルドがアイルランドの店を訴えて負けた結果…」→バーガーキングが強烈な皮肉メニューを作る
訴訟大国アメリカでは、驚くほど小さな案件でも訴えたり訴えられたりしていますが、他国ではもう少し慎重になったほうがいいかもしれません。
マクドナルド社が、アイルランドにある「スーパーマック」というチェーン店を訴えたのですが、敗訴したことで皮肉な結果となりました。
When you try to sue a restaurant for no reason and lose : Reddit
serves them right
ことの発端は、1978年にオープンしたアイルランドのレストランチェーン「スーパーマック」が、マクドナルドの「ビッグマック」を侵害しているとマクドナルド社に訴えられたこと。
ところがマクドナルドはこの裁判に負け、ブランドネーム「ビッグマック」をEU加盟国の全てで失うことになったのです。
その結果を受けて、ライバルチェーンであるバーガーキングが以下のメニューを作りました。
「ビッグマックではない」
「ビッグマックのようだが、実際にビッグ」
「ビッグマックがこうだったらいいなぁ」
「どちらかというとビッグマックのようだがもっとジューシーでテイスティ」
「ビッグマック以外の何か」
「ビッグマックっぽいが、もちろん直火焼き」
すごい挑発……。
むやみに訴えたばかりに痛い目に合った例でした。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●「ビッグマックのようだが、実際にビッグ」に爆笑した。
↑バーガーキング「少しばかり、からかってやろう」
↑ビッグマックはすでに十分大きい。カロリーを見てみろよ。さらにセットだ。すでに大きすぎるんだ。
●マクドナルドは「ビックマック」の商標を使って「スーパ―マック」の名前を使わせないつもりだった。「スーパーマック」では「マック〜」という商品名は使ってない。ブランド的にも全く似ていない。
マクドナルドは商標を守るためではなく、EUの他のライバル社から守るためにしている。
↑彼らが負けたのは弁護士がひどい証拠を提出したから。
ただ出廷して「我々はマクドナルドなので当然ビッグマックを使用しています」と言い、使用頻度の証拠提出が必要だったが、メニューを印刷しただけだった。
↑付け加えるとマクドナルドは負けただけでなく、判事はビッグマックの商標まで消したので、今では「ビッグマック」はEUで自由に使えることになった。
●"Mac"はアイルランド語で"Son"(息子)の意味。歴史的な表現でも頻繁にMc.と書かれている。スコットランドのゲール語も古いアイルランド語なので使用されている。
アメリカ企業が無理やり「息子」という言葉に知的所有権を強要してくるところを想像してみてくれ。クレイジーだよ。
●これは過去3年くらいで一番良いニュース。
↑これは3年前のニュースだけどね……。
●自分は多国籍企業から、人の手のシルエットをロゴに使っていて訴えられたよ。
病的な野郎たちの文化だよ。ウォール街のネットワークは信じられないくらい精神異常で腐敗しているよ。ありえない、みんな地獄に落ちろって思う。
●EUの裁判が気に入った。
●アメリカ企業がEUで重圧をかけられると期待して、しっぺ返しに驚く流れが大好き。
●何てピエロなんだ。バカなことをしているよ。
必要とも思えない裁判により、大事な権利を失ったケースでした。