オランダのスーパーがあえて「進行の遅いレジ」を新設したのには…優しい目的があった
欧米のスーパーのレジには、購入数が少ない客向けのファストレジがあり(たいてい10点以下の買い物が対象)、大量に買う客向けの通常レジと分けることで進行をスピーディにしてあります。
ところがオランダのスーパーマーケットチェーンが、ファストレジとは真逆のスローレジを新設しました。
わざわざ待たされるレジなんて、いったい誰が利用するのでしょうか。
"Dutch Supermarket Chain 'Jumbo' Opens Slower 'Chat Checkouts', In An Effort To Combat Loneliness Among The Elderly - Source: https://t.co/jsswDWvj9l pic.twitter.com/vOGotSY1k4
— Lee Trott (@MC372) October 10, 2021
ゆっくり進むチャットレジ"Cletskassa"を導入することにしたのは「ジャンボスーパーマーケット」。
レジ係に話しかけてもいいサービスになっていて、孤独な高齢客などを想定しています。
急かされたりすることなく、スタッフは客とフレンドリーな会話をするようトレーニングを受けているとのこと。
スピーディに買い物をしたい客にとっても、目的別にレーンが分離されているのは合理的ですね。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●そもそもアメリカだと高齢者が、やたらと話しかけてくる。
↑そのコメントで、ウォルマートで挨拶する人がいなくなったことに気づいた。いつも高齢のお話し好きの人がいたのにな。
●スーパーのレジで1年ほど働いていたけど、他人と交わらない客がいることに気づく。
↑どれくらいの人がそうなのか想像もつかない。この数週間で自分が行った場所はスーパーだけ。
↑デパートの電話応対をしているけど、70代以上の人が大勢電話してくるよ。
大勢の人が、明らかに誰も話す人がいないことがわかる。自分は祖母に育てられたので高齢者が好き。誰かの1日を少し明るくしたと思うと良い気分になる。彼らも楽しみをくれる。
●オランダ人は、この手のことでは素晴らしい。オランダのパトカーには、トラブルにあった子供たちのためにクマのぬいぐるみが載せてある。
↑その事実が、今日1日をいい気分にしてくれた。ありがとう。
↑正直に、大人の自分もたまにクマのぬいぐるみが必要だと感じる。
↑おーまいがっ。
7歳の頃に祖父宅に行く途中で事故にあったことを思い出した。オランダの道路パトロールサービスが、制服を来たネズミのぬいぐるみをくれた。数年前に紛失してしまったけど優しさに包まれた思い出。
●ナイスアイデア! レジに並ぶ間に話すことが出来るのは、高齢者にとって良いことだね。
●オランダの老人ホームに隣接したスーパーで働いていた。
レジ係は「人によっては、あなたがその日に交流する唯一の人間なので、できるだけ時間をとってあげるように」と言われていた。
●そのアイデアが気に入ったけど、対応する従業員は立候補制だといいなと思う。自分はぎこちなくて会話が苦手で、誰かと5分も話していることが想像できないので。
●おーまいがっ、これが流行りますように!
レストランでも同じものがあってもいいと思う。このサービスは一般人が思っている以上に道徳に対するインパクトがある。
●そこを使うのに高齢でないとダメなの?
●文字通り、それは自分が買い物するときの悪夢だ。そしてそういう人々を自分のレーンから隔離してくれる良いアイデアでもある。
↑自分は36歳だけど、そのレーンを使いたい。
↑自分は20代だけど、そのレーンを使う。一人暮らしで仕事がリモートになったので、バリスタとレジ係が唯一話す相手になった。
このレジを使って話したい人と、一切話したくない人に意見が分かれていたので、うまく行くかもしれませんね。