アメリカの医師「亡くなった患者の最期の言葉が忘れられない…」衝撃の理由が反響を呼ぶ
“Who’s going to pay for it?” : Reddit credit:Derrick Smit
「いったい誰が支払うの?」
忘れることのない最期の言葉。
患者が私たち医療チームに、(息も絶え絶えで)絞り出した最後の反応だった。気管内チューブを挿入して人工呼吸器を使わなければいけない旨を説明した直後のことだった。多くの患者が挿管された後に回復しないことから、最後の機会かもしれないと考えて彼の妻を呼んだ。
状況は12年間の救命救急の経験の中で一番ひどいものだった。心痛のレベルを超えた。今にも息を引き取ろうとする患者の最期の言葉が、医療費を誰が払うかの心配だったのだ。
この国はまさに破綻国家である。それを直に、そんなに露骨に目の当たりにしたことで、吐き気をもよおした。
アメリカの医療費は異常に高騰しており、担当医は、命が危うい患者でさえも費用を気にしていることにショックを受けたのだとか。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●母親が亡くなったとき、彼女の唯一の心配は身体障害者の私が彼女の助けなしにどうやって経済的に生きていけるかだった。私のことを心配しながら亡くなったことは、とても心が痛む。
↑わかるよ……あなたがうまくやっていますように。
●妻が新型コロナで肺炎を患った。
保険のエラーで病院は薬を処方してくれなかった。保険会社は閉まっていて電話ではロボットが時間内に電話をしろと言うだけ。他の薬局が開くのを10時間も待ち、医師に35ドル(約4000円)、薬に40ドル(約4600円)、酸素モニターにも40ドルかかった。
ちなみに私の保険料は月額2100ドル(約26万円)である。
「医療システムは壊れているが、どうにか機能している」から「最悪」に急降下した
↑2100ドル?
それがタイピングのミスであって欲しいと思う。尋ねているのは可能性が高いからである。
↑ミスじゃないよ。正確には2087.76ドル。
↑なんてこった。
じゃあプレミアムで年額2万4000ドル(約275万円)で、それでも控除があるのか。
↑自分の保険料は、今年は6〜8000ドル(約70〜90万円)だよ。
●自分は救急車を呼ぶのが怖い。最低900ドル(約10万円)。
↑900ドル?
おい、自分は900ドルだったら良かったのにと思ったよ。地元の救急車は全て「ネットワーク外」だったので、病院に行くのに1500ドル(約17万円)と、病院滞在費は24時間ごとに追加の2000ドル(約23万円)。それに治療費は含まれない。
最後に救急へ行ったのはじんましんが理由で4年前、2杯ほどの液体が与えられ(何か覚えていない)、2時間ほど座っていた。請求書は1900ドル(約22万円)だった。もし救急車に乗っていたらひどいことになっていたね。
アメリカ最低。
政府はアメリカを失墜させている。
アメリカに住んでいることのおかしさは、自分みたいな大勢が子供を欲しいと思っていて、でもそれをしたら自己破産するしかない。
なのに「アメリカへようこそ」と言っている。自分みたいなのはアメリカンドリームを求めて、このひどい国を出てどこへ行けばいいんだ。
●Gofundme(寄付団体)が、アメリカの保険システムの主力になっている。
●自分の記憶だと、海外に住んでいても税金をかけてくるのは唯一アメリカだけ。
●生まれた土地を去るのが嫌なのは理解できるよ。でもそうしないと生きていくのが本当に本当に難しく、社会がそうさせている。
●いまだにアメリカの健康保険がどう機能しているのか理解できない。自分はとても良い国民健康保険がある国に住んでいる。でも多くの人々がプライベートの保険に入っている。
ここではプライベート保険はこんな風に機能している。年間300ユーロ(約3万9000円)くらい払って、入院したら病院がカバーされていない分の請求を国民健康保険から患者のプライベート保険に移す。世界のどの病院からでも受けられる、ほとんどすべてから。
その後に病院から0ユーロの請求がきて、保険会社がいくら払ったか記載されている。
こんなことはアメリカでも完全に機能できると思うのだが、国民健康保険なしでもね。
世界一裕福な国でありながら、一般的な所得では満足に医療が受けられないのは、何かが狂っているとしか思えませんね。