「ナースに質問、亡くなった人の忘れられない最期の言葉はある?」回答いろいろ
医師や看護師などの医療従事者は人の死に直面することが多い職業。
ときに壮絶だったり穏やかだったりと、いろいろな経験をなさっていることでしょう。
「ナースに質問、死の間際に発した患者の忘れられない言葉はありますか?」
この質問に対する、海外掲示板のコメントをご紹介します。
Nurses of reddit, what where the most haunting things someone said on their deathbed? : Reddit
●認知症の病棟でナースをしていた。
「今、父が私を迎えに来る途中なのよ」
彼女は亡くなるまでの1週間、これを毎日チェックするたびに言ってきた。彼女は動けたけれど、部屋をきれいにしてベッドの隅に座って、ほとんど1日中待っていた。
●祖母が死ぬ寸前、脈拍が220に上がった。モニターからいろんなアラーム音が鳴っていたときに彼女は叫んだ。「今息をするのを止めるべき?」
●老人ホームで働いている。
最も心に残った言葉は、
「子供たちは私をここで死なせるために放置していった。そんなことがあなたの息子に起こりませんように」
↑それは単純に悲しい。でも多くの高齢者に起こっていること。
●「私をひとりにしないで」
●救急医をしている。
心臓発作を起こした高齢女性が治療を拒否したので、息切れを緩和するためにモルヒネやベンゾを与えた。彼女が死に直面する中で(自分はそこにいて家族を慰めたりしていた)彼女の娘がこう言った。「母さん、力を抜いて」
すると最後に彼女は目を開けて娘を見つめ、「今、私が何をする気だと思ったの?」と言った。そのすぐあとに亡くなった。
↑うちの祖母も言いそう。
●祖母がナースをつかんでこう言った「今、私は死ぬと思う」
ナースは「そんなことありませんよ、いつもより調子がいいから、きっともうすぐ退院ですよ……」と言いかけた。
言い切る前に祖母は亡くなっていた。彼女はわかっていた。
●「怖い」
高齢の紳士。充血性の心不全がひどくなり再起不能となった。
彼の妻はホスピスに入れた。緩和ケアのみだった。息切れの音がナースステーションまで聞こえてきた。部屋に入ると呼吸が苦しそうだった。
聴診器を背中に当てると、何が起きているかはわかってしまった。肺が液体でいっぱいだった。
ベッドに座らせると目を大きくして私を見つめ、頭を傾けていた。パニックの表情で「怖い」と言った。
その直後に酸素マスクがピンク/赤い泡でいっぱいになり、顔からあふれて彼のガウンに垂れていった。数分後に亡くなるまで見ているだけだった。そのときの顔を忘れることはできない。
●「そんなつもりはなかった」
中年男性が救急に来たあと家に帰すところだった。ベッドから動かすとすぐに反応も脈拍もなくなった。
心肺蘇生を2度すると回復して、2回ほどまばたきした。医師がジョークっぽく「もうちょっとで死ぬところでしたよ!」と話しかけた。
「ごめんよ、そんなつもりはなかった」と男性は悲しそうに言った。それからまた心臓が止まり、今度は蘇生することはなかった。
●まだ看護学校の生徒だった数か月前のこと。
40代の男性が末期がんで死を目前に控え、すすり泣く妻は彼のベッドのそばに横たわっていた。
男性は最後の力をふりしぼり、妻の涙を頬から拭き取った。
そして彼は酸素マスクを外すとこう言った。
「心配しないで、恐れないで、単なる死だから」それからすぐに亡くなった。
●男性患者はナチスの戦犯であることを告白した。認知症ではなかった。彼は誰にも言ったことはなかったと思う。
「自分は殺人者以外のなにものでもない」と言った翌日に亡くなった。
●患者は私の腕をつかんで目を見てこう言った。「お願いだから私を死なせないで。娘がいるの」
↑それはぐっとくる。いつかは自分が望まない日に死ぬことは理解しているが、小さな子を残して死ぬのは恐ろしい。
誰しも避けることの出来ない死ですが、その日を恐れる人、受け入れる人、とても深い内容ではあります。