「すべての道はローマに通ず」という言葉があるけれど…納得できる地図がこちら
ローマ帝国は、五賢帝のひとりトラヤヌス帝の時代に最大版図を築き、地中海周辺のほとんどを領土としています。
繁栄を支えた理由の1つに街道の充実ぶりが挙げられますが、
「すべての道はローマに通ず」を実感できる地図が話題を集めていました。
All roads lead to Rome. This map is visualises the famous roads built by the Roman empire. I have removed the land to highlight how far this empire spread its infrastructure.#Python #Data #DataScience #Geopython #mapsandmapping #Rome #DataVisualization #EU pic.twitter.com/s2kMuPTgmt
— Python Maps (@PythonMaps) January 15, 2021
地中海周辺のほぼすべてに張り巡らされた道路。
当時の人々にとって、地中海世界=世界に等しかったことを考えれば、決して大げさな表現ではありませんね。
トラヤヌス帝の時代(西暦117年)には、軍用の幹線道路だけで8万km(地球2周分)を超え、支線を加えると15万km(地球4周分弱)にまで達しています。
広大な帝国領土を維持できたのも道路が充実していたからと言われています。
海外のコメントをご紹介します。
●かつてのエジプトが経済の中心地だったことを考えると、道路インフラが乏しいのが興味深い。ナイル川があるから必要なかった?
↑その通り。ナイル川は狭い沿岸を除いて、主要な輸送動脈だった。それ以外は砂漠なので道路を建設しても役に立たない。
●ローマ街道が遠く離れた砂漠にまで到達するのを見るのは楽しいね。
インフラを重要視した古代ローマは「インフラの父」と呼ばれ、インフラ"infrastructure"は当時のローマ人が使ったラテン語が語源とのことです。