アンドレ・アガシが語る「ベッカーの強烈なサーブをレシーブできた理由は『癖』に気が付いたから…」海外の反応
かつてテニス世界ランク1位だったボリス・ベッカー選手の最大の武器はサーブ。
ブンブンサーブと呼ばれる強烈なサーブでしたが、グランドスラム達成者でもあるアンドレ・アガシ選手には苦戦しました。
それには驚くべき秘密がありました。
Agassi, the mind reader. : Reddit
Andre Agassi tennis hack against Boris Becker - YouTube
ベッカー選手との初対戦から3度連続で打ち負かされていたアガシ選手。試合後に映像を何度も見返していると、あることに気づいたそうです。
ベッカー選手にはサーブを打ち込む寸前に、舌を突き出す癖がありました。
舌先が唇の真ん中にあるときと、左端に寄っているときで、サーブのコースがわかったのです。
アガシ選手によれば、レシーブより難しかったのは、この癖に気付いていることを絶対にベッカー選手に悟られないこと。
そのため、大事なポイントがかかっているときだけ、癖を読むことにしたそうです。
後年、ドイツのオクトーバーフェストで仲良くビールを飲んでいるときにこの事実は伝えられました。
アガシ「ところで昔、こうしてサーブを読んでいたのを知っているかい?」
ベッカー(ほとんどイスから落ちかけて)「当時、帰宅すると妻に『やつはオレの心を読んでいるようだ』と言ってたんだよ」
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●まさに達人のレベル!!
↑達人ぶりがすごい。
↑もしアガシ選手がサーブを毎回読んでたら、ベッカーはサーブを読まれていると突き止めたことだろう。あまりに狡猾。自分がアガシの立場なら、相手が勝つ小さなチャンスも与えずに毎回サーブを読んでいたろうに。
●よく考えてみよう。アガシは気づいただけではなく、コートの反対側の舌が真ん中か横見わけられ、さらに直後に時速100マイルのサーブを見て追いかけられるんだ……そのスキル。
↑動画のズームアップでさえよく見えないのに。これが理由で彼らの賞金は大きいんだと思った。
●アガシの自伝を読むと、他にもそうした鋭い考え方がわかる。あまりスポーツマンの自伝は読まないのだが、素晴らしい内容にショックを受けた。もちろんたくさん教えられたとも思うけど、彼は特別な目と記憶を持っている。
●その小さな気付きが、彼をたくさん勝たせたのだろう。ベッカーを倒して優勝したのも含めてね。
↑誰かが投稿していたが、アガシはこの発見以降、11試合中10試合で勝っていた。わお。
●それほどテニスファンではないが、アガシは大好き。すばらしい選手ですごい人だと思う。
↑彼の本はすばらしい。テニスの裏側の洞察力や彼の育ちについても言及している。めちゃくちゃオススメ。
●やっぱり宿題をしておくと報われるんだな。
●コートの反対側から相手の舌なんて、どうやって見るんだ。
超一流のアスリートは洞察力も超一流なのですね。