「貧困から抜け出すカギは何?」途上国の調査で明らかに
Springing people from the poverty trap | MIT News | Massachusetts Institute of Technology
調査は、バングラデシュにある1309市町村の2万3000世帯を対象に行われた長期プロジェクト。
途上国で貧困であることは能力や行動の結果ではなく、たった1回の支援があることで、資産が蓄積したり、良い職に就いたりする可能性が上がりました。
農村部の貧しい人々が1回限りの資本増強を受けると、資産を蓄積し、より良い職業を見つけ、貧困から抜け出すのに役立ったそうです。
逆に言えば、貧困層は好機が非常に少なく、1回の介入でもはっきり差が出ました。
チャンスがあるかないか、それが貧困を抜け出せるカギになると結論付けています。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●これは古典的に「マタイ効果」として知られている。
逆に「裕福な子たち」は多くの機会に恵まれているため、ひどく失敗せず、さらなる財源に後押しされ続ける。彼ら自身どうであろうと「成功」する。
(マタイ効果 - Wikipedia)
↑裕福な家庭の友人は文字通りそれで、麻薬の売人だった息子をお金の力で止めさせた。今ではその息子はバカな子供時代を乗り超えて成功している。
↑90%の人が成功と価値を自動的に結びつける良くない風潮がある。
「彼は良いビジネスマンにならないとね。金持ちだから」「偉大な俳優にならないとね。彼はハリウッドの映画に出たから!」などと言った風に。
↑高校時代の友人が卒業後、10年ほどアルコールと薬物依存になった。
裕福な両親に支援され、2〜3度の酒気帯び運転も父親の優秀な弁護士によって対処された。今は結婚して大企業に勤め、年収は1000万円以上。
一度解雇されたが、両親が家賃、光熱費、学位を取るための教育費を払った。基本的に彼は殺人以外の全てをしたが大丈夫である。
自分は25年前にシートベルト締めなかったことでチケットを切られ、それが現在の仕事にまで響いている。
●これが理由で社会のセーフティネットと福祉が重要。貧困の泥沼から救ってくれる。
↑チャールズ・ディケンズを読むと、セーフティネットが設定される前の社会がわかる。ところがアメリカは今、それを取り外そうとしている……。
↑まるで市民を貧困にし続ける設定にしているかのようである。
●もう来週あたりに、「犬にはしっぽがある」とか「空気は人に良い」とか、こうした科学者たちが(当たり前のことを)証明してくれるのが楽しみだよ。
↑発展途上国でたった15分過ごすだけで、貧困がなまけとは関係ないことがわかる。
むしろ逆で、貧困層は裕福層よりずっと一生懸命に長時間働いている。
↑その現象は発展途上国に限らないけどね。どこでもそれが見られるよ。
●「金持ちがより金持ちになる」は、格言ではなく事実だよ。
・金持ちは新しい車を買える、問題なし、トラブルなし。
・金持ちは電気自動車を買える、燃費はそれで10倍少なくなる。
・多くの良い車は価値が上がる。ポルシェを買った知人が、数年後に売却益を出していた。
・複数の家を買える。それは価値が上がる=更に金持ちになる。
・余分なお金を投資に回せる。お金がお金を生む。
・自分がよく見える多様なものを買える。それにより人生がより進んでいるように見え、プロの環境にいられる。
・良い学校に行ける=良い仕事に就ける可能性が高い。
・裕福な友人が周りにいる。苦労せず彼らからビジネスが来やすい。
・裕福な人としてとるステップは更に奥へ奥へと進ませる。
機会を持つということの大切さが、わかる研究結果となっていました。
たった1回でも差が出るとのことなので、チャンスは大いに活かしていきましょう。