ケンタッキーダービーで世紀の番狂わせ、最低20番人気の「補欠馬」が勝利…海外の反応
The overhead view of Rich Strike's comeback for the Kentucky Derby victory.
This angle of Rich Strike winning the KentuckyDerby is nuts - YouTube
21番ゼッケンが優勝したリッチストライク"RICH STRIKE"。3番は2着馬。
映像は最終コーナー手前からで、その時点では絶望ともいえる位置取り。好位置につけた3番とは対照的ですが、内側にもぐりこむと後方一気の豪脚を見せて差し切り勝ち。
ちなみに20頭立てなのに21番なのは、前日に出走取り消しの馬がいたことから、繰り上がり出走となったため。
リッチストライクを管理するリード調教師も、「自分が見た中で最も偉大な騎乗だった」とレオン騎手を称賛しています。
ゴール後には場内の興奮に当てられたのか、リッチストライクが誘導馬の騎手の足を噛んでしまうハプニングも起こしています。
Rich Strike chomping leg. pic.twitter.com/uZIuBUT9yf
— gordon keith (@gordonkeith) May 9, 2022
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●すごかった!
●補欠繰り上げ馬が勝つなんて、こんなことってあるんだな……。
●たくさんダービーを見てきたが、今まで誘導馬を噛もうとした勝利馬は一度も見たことがない。すばらしい走りだったけど、ドーピングテストをしてその馬に何かないか調べてほしい。
↑そうだよ、クレイジーだった。自分もドーピングされているのかと考えたよ。あるいは単に攻撃的な性格かも。
↑奇妙なのはレース前は穏やかだったんだ。走るつもりがないレベルでね。自分は馬たちがゲートに向かうときの歩き(返し馬)を見て賭ける、非科学的な方法を使っている。
その基準ではメッシアーかザンドンが来ると思った。両馬とも飛んだり跳ねたりせずにレースを熱望しているように見えたからね。
リッチ・ストライクは今から寝そべって競走を見ようか……という感じだった。自分の予想はまだまだだ。
↑単にアドレナリンが出過ぎたんだ。
↑レース場で育ったが、よく起こるよ。誘導馬の騎手が変な手綱の握り方をすると馬を怒らせる。サラブレッドはアホなので、誘導馬の騎手のアクションにイラついたんだ。
●1ドル賭けたら80ドルになって、79ドルの利益。(※単賞オッズ80倍)
●クールなレースだった。
この馬ははるか後方にいた。気が付いたら他の馬が魔法のようにいなくなっていった。他の馬が止まってるかのようにぶっ飛んでたね。
↑それに騎手もよかった。カーブで馬が内側に向かった。それは馬がコントールなしに勝手にやったとは考えにくい。
↑英雄的な騎乗だったことも確か。この馬は激走できると騎手は知っていた。
↑リッチストライクは厩務員がやってきたら落ち着いたよ。
●アナウンサーも前にやってくるまで存在に気づいてなかった。
↑80倍なら誰も存在に気づいてないと思う。もう信じられないレースだった。
●みんなが心配しているのはドーピングやステロイドだろうけど、ちゃんと血液検査がレース後に行われている。
↑レース前にもね。尿と血液が採取されている。
●今朝起きたら、ダービーの日だったことを思い出した。10ドルを一番チャンスの低い馬に賭けた。うまくいったなんて信じられないよ。
●誰も伝えていないので、これがどんなに低確率だったか伝えておく。
この馬は前日までレースの出場権さえなかった。直前に辞退した馬がいたので、リッチストライクにチャンスが回ってきた。
馬は2勝目で8走目のレース。騎手はダービー初騎乗。調教師はダービーレベルに近い馬でさえ管理したことはない。納屋の火事で23頭が犠牲になったとき、もう馬のビジネスから引退しようとした。
さらにライバルは、ダービー常連の調教師たちである。大金をはたいた良血統が出走する最高のダービーだ。さらに騎手も超一流ばかり。
そしてリッチ・ストライクには華やかな血統ではない。マイナーなレースに出た無名の馬だった。
毎年ダービーに勝ちたい人達が、びっくりするほど巨額を費やして完璧な馬を作り上げて、名も知らない馬に負けたんだ。
ステレオタイプの敗北者のストーリーなのである。バカげている。これは史上2番目の番狂わせで、1度目は1913年にさかのぼる。
↑映画化の予感。
映画にしたいほどの、文字通りの世紀の大波乱でした。