「あなたが体験した最もニューヨークらしいことは何?」エピソードいろいろ
人種のるつぼと呼ばれる大都会ニューヨークでは、様々な暮らしのスタイルが見え隠れします。
「あなたの最もニューヨークらしい体験は何?」とTwitterで尋ねた人に、多くのニューヨーカーが回答が寄せていました。
●ビデオ&ミュージック店で「トイレを貸してほしい」と頼んだ。するとカウンターにいたナポレオン・ダイナマイトにそっくりの店員から、あきれたような表情で「クスリをするんじゃないだろうな」と言われた。
●地下鉄で1時間以上も停電があり、身動きできなかった。
50代の白人女性がため息を付いて「スペイン語の授業に遅れる。動詞の時制に苦労しているのに」とつぶやいた。
すると彼女の横に座っていたラテン系の10代が「教科書を見せて」と言い、待っている間そこでレッスンが繰り広げられた。
●3人の小さな子供を連れた観光客が、土砂降りの雨の道路を渡ろうとして角に立っていた。父親はゴルフ用の傘をさしていた。大柄な男性が通りかかり、タクシーがはねた水がかかってびしょぬれになる前に、その父親の傘をつかんで傾けて下げた。
そのまま何も言わずに歩き去った。
●私が働くビルの前にあるアメリカンアカデミーオブドラマ&アートの階段に、ホームレスの男性が住んでいた。私が知らない男に嫌がらせをされていると、彼は怒鳴って叫びながら道路を渡ってきた。とてもスイートだった、恋しく思う。
●水曜日の早朝6:30に、カナル・ストリートのマンホールのフタが開いていた。するとドラッグクイーン(女装した男性)がフル装備な格好でそこから現れて、そのまま歩いて去っていった。
●ある暑い夏の夜に、セントラルパークでソフトボールをしていた。
すると自転車に乗った売り子の男性が「冷たいビールはいりませんか」とやってきた。
「すごくマルガリータが飲みたい」と言うと、彼はバスケットに手を伸ばし、携帯ブレンダーを取り出し、完璧なフローズン・マルガリータを作ってくれた。
●ネズミがタイムズスクエアで乗車してきて、ドアのところで待ち、そして34番街で降りて行った。
●80年代に電車に乗っていたら酔っぱらいに絡まれた。グランド・ストリート駅のドアが開くと知らない男性が酔っ払いのTシャツの後ろを持ち上げて、プラットホームに投げ出した。そして何も言わずまた座席に座った。
●小学校の遠足でブロンクス動物園へ行った。公衆電話の前を通り過ぎるとベルが鳴ったので受話器を取った。
「ハロー?」
「レニーに代わってくれる? 今ペンギンにエサをやっていると思う」
「えっと、わかりました」
そしてペンギンのところまで歩いて行くと、男性がエサをやっていた。
「あなたがレニー?」
「そうだよ」
「電話です」
●ウディ・ハレルソン(悪役を得意とする俳優)がアパートの引っ越しを手伝ってくれた。
都会ならではのエピソードばかりですね。